エドガー・ラテュリプさんがオンタリオ州キチナーの養護施設から行方不明になったのは、1986年のことだった。当時21歳だったラテュリプさんには知的障害があり、精神年齢は12歳程度だった。また過去に自殺未遂を起こしたこともあり、何がしかの事件に巻き込まれたのではないかと、母親は心配していた。

 ところが11日、その彼が別人としてキチナーから車で1時間半ほどの町セント・キャサリンズで暮らしていたことが確認、公表された。地元警察によると、30年前に施設を抜け出したラテュリプさんはナイアガラ・フォールズ行きのバスに乗車、途中のセント・キャサリンズで下車したらしい。

 その後転倒した際に頭を損傷したことから、自分の名前を含めほとんどの記憶を失い、全くの別人として30年間ひっそり暮らしてきたというのが、ことの真相らしい。

 そんな彼がことし1月に、ひょっとしたら自分の本当の名前はエドガー・ラテュリプかもしれないとソーシャルワーカーに告げたことから、警察が本人と面会。ラテュリプさんは次第に戻ってきた記憶を語り、さらにDNA鑑定の結果から本人であることが確認された。

 ラテュリプさん発見の知らせを警察から10日に聞かされた、同州オタワ在住の母親のシルビア・ウィルソンさんは、彼との再会の準備を進めているという。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーをはじめ、北米のいくつかの都市で毎年4月20日に行われているマリファナ支持者の集会、フォー・トゥエンティ(4/20)。これは4月20日の午後4時20分に参加者が一斉にマリファナタバコに火をつけ、マリファナ合法化へのアピールをするといったもの。

 昨年20回目を迎えたバンクーバー集会では、会場となった市中心部のアートギャラリー前広場に2万人近いマリファナ愛好家が集結したが、その数は年を追うごとに増えている。

 ことしは同広場が改装中となること、さらに多くの参加が見込まれることから、会場を同じ市中心部でも海辺のサンセット・ビーチに移すことにした。この集会はもともと無許可で行われているが、集会オーガナイザーは許可に必要な条件を満たし、安全には万全を期している。砂浜という性格上火の不始末の危険性も低い、と取材に説明している。

 しかしビーチを管理する公園理事会は、そもそもこのビーチは公園であり喫煙は禁止されていること、また近くにある保育施設や水泳施設へのアクセスが混雑で妨げられる恐れをあげ、この集会に難色を示している。

 また集会オーガナイザーが、公園理事会に何の事前協議もなく会場移転の決定をしたことにも不満を示しており、理事会としてこの集会を憂慮している旨を文書でバンクーバー市長に通達するとも話している。

 

 カナダ統計局は5日、1月の失業者数が5700人増加、失業率も0・1パーセント上昇の7・2パーセントに悪化したと発表した。失業率が7・2パーセントになるのは2013年12月以来約2年ぶり。

 特に雇用が悪化したのは、アルバータ州、マニトバ州、ニューファンドランド&ラブラドール州。天然資源産業を主要産業としている州での失業が目立った。アルバータ州は1万人減と最も多く、失業率も7・4パーセントと1996年2月以来の高い水準。アルバータ州が全国失業率を上回るのは1988年12月以来となる。

 一方で好調だったのはオンタリオ州。2万人の雇用増で、全国的減少分を相殺した。

 この発表を受けて、カナダドルは一時1ドル71・90米セントまで下落。終値は72・54米セントまで戻した。

 原油価格の下落で国内の天然資源産業への悪影響が続くが、その他の輸出関連は貿易赤字が減少するなど、カナダドル安の恩恵を受けている。

 

 対米ドルでカナダドル安が続く中、カナダの冬の国技ホッケーにも影響が出る可能性が出てきた。

 現在ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)でチーム増加が計画されているが、その招致に名乗りを上げ、最終候補地として残っているケベックシティが苦境に立たされている。名乗りをあげたのはモントリオールに本社のあるテレコミュニケーション&メディア会社のケべコア。ファンの支持も高く、本拠地となるアリーナも確保し、昨年7月に手をあげた時点では順風満帆だったが、それから急激なカナダドル安が進み、現在1カナダドル70米セント前後となると、チーム招致のためにリーグに支払う5億米ドルの費用が6億8500万カナダドルにも膨れ上がる。

 ケベックシティには以前、ケベック・ノルディクスというチームが存在した。しかし、1995年カナダドル安などの影響で経営困難となりデンバーに本拠地を移し、現在のコロラド・アバランチとなった。

 熱狂的なホッケーファンの多いケベックシティにとってNHL復活は悲願。ようやく訪れたチャンスにまたしてもカナダドル安が立ちはだかる形となった。

 カナダドル安はカナダを本拠地とするスポーツチーム全体にも大きな影響を及ぼす。選手への支払いは米ドル建て、チケットやグッズ販売での収入はカナダドルと、両通貨の価値が開けば開くほどカナダにとっては厳しい状況となる。

 それでなくとも、今季のNHLはカナダ7チーム全てがプレーオフに進めないのではないかというほど精彩を欠く。プレーオフ出場がなければ、チームの収入も増えず、周辺地域も潤わず、という悪循環。カナダのスポーツ界にとっても厳しい時代に突入した。

 

 オンタリオ州ウォータールーに本社のあるスマートフォンメーカー、ブラックベリー社は5日、オンタリオ州本社とフロリダ州で200人の人員削減をすると発表した。

 同社は現在、企業方針の方向転換中で、人員削減など大規模な改革を行っている。今回の対応もその一環と発表している。昨年9月にも約200人を解雇した。その時には、同社スマートフォン用オペレーションシステム(OS)BB10に関係する職員を解雇したことが分かっている。BB10は2013年1月に発表され、最近の同社機種に搭載されている。評価は悪くなかったが、アップル社のアイフォンやグーグル社のアンドロイドの勢いに食い込むほどの効果はなかった。

 ブラックベリーは改名前のリサーチ・イン・モーション(RIM)社時代に、スマートフォンを開発した先駆者で、一時は世界のスマホ市場を席巻していた。セキュリティに定評があり、政府関係者が愛用していることでも知られている。しかし、アイフォンやアンドロイド系スマホの登場で一般消費者の間では、その勢いは急速に下降、現在はほとんどシェアを奪われている。

 その救世主的OSとして開発されたBB10だったが思うように伸びず、昨年11月には同社としては初めてOSにアンドロイドを使用した機種を発表した。今年中にも、もう1機種アンドロイド系が発売される予定で、その結果次第でその後の同社の方向性が決定するとされている。

 

 

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