2018年6月14日 第24号

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市で、野生のクジャクが路上駐車の車を傷つけるなど、近隣住民の悩みの種になっている。

 クジャクが徘徊しているのは、同市サリバン・ハイツ地区。3月から10月の間は、クジャクの求愛時期になる。この時期オスのクジャクは縄張り意識が強まり、路上駐車してある車に自分の姿が映ると、それを他のオスと勘違いして、鋭いくちばしと爪で攻撃を開始する。特に暗い色の車には姿がくっきりと映り、時には車の周りを何回も回りながら、何時間も攻撃し続けるクジャクもいると、住人の一人は取材に語っていた。

 また先月には、クジャクの甲高い叫ぶような鳴き声に業を煮やした住民が、彼らが寝場所に利用していた木を市の許可を得ずに伐採、1千ドルの罰金を科せられる事件も発生した。木を切り倒したパーム・ブラーさんは取材に対し、「この4年間というもの、毎晩40羽以上のクジャクが屋根の上で騒ぎ立ててきた。市には対策を取るよう、あらゆる方面からアプローチしたものの、もはや限界だった」と語り、罰金を科せられても木を切り倒したことは後悔していないと話している。

 一方、市当局は、専門家の意見を求めたり、クジャクにエサを与える行為に罰金を科すなどしたりしているものの、クジャクは野生動物条例の対象外のため、具体的な行動に出られないと釈明している。

 

 

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