2018年6月14日 第24号
ブリティッシュ・コロンビア州政府新民主党(NDP)から今年10月に行われる統一選挙に出馬する可能性が出てきた。
名前が挙がっているのはBC州NDPレオナルド・クロッグ議員で、ナナイモ市の市長戦に立候補するのでは、とのうわさが流れていると11日、地元紙が一斉に伝えた。
もしクロッグ議員が立候補すれば、おそらく州議員を辞職することになる。そうなれば、ナナイモ選挙区で補欠選挙を実施しなければならない。
現在BC州NDP政権は、41議席しか持たない少数派政権。自由党が最大政党で42議席。しかしグリーン党3議席がNDPと非公式ながら連立体制を取っている。議会では、NDP・グリーンで44議席とわずか2議席だけ自由党を上回っている。87議席の残り1議席は元自由党ダリル・プレカス議員で、NDPから議長を打診され受理し議長となったため、自由党を離党した。
補欠選挙となった場合、もし自由党が勝てば、NDP・グリーン43、自由党43で、同数となる。局面が変わる可能性もある。
クロッグ議員が市長戦に出馬という話は、支持者からの期待が大きいこともある。ナナイモ市は現在議会が非常に荒れた状態で、今年2月には市の最高総務責任者が市長と市議を脅したとして逮捕された。こうした状態の市を救済できる人材が18年間この選挙区でNDP州議員を務めてきたクロッグ議員との声が上がっている。
さらに、この選挙区は過去30年間自由党が当選したのは2001年の1回のみ。長年NDP選挙区として知られている。
BC州統一選挙は10月20日に実施される。