日系人の遺産を後世に伝える表示板設置プロジェクト「日系人強制収容75周年記念表示プロジェクト」。 第7回は9月7日、ロードキャンプ地があったホープ-プリンストン・ハイウェイで除幕式が行われた。 同日、ここから近い日系人収容所があったタシメ(現サンシャインバレー)では、収容所時代を再現したタシメ博物館の拡張を記念したオープニングセレモニーが行われた。

この日は朝から秋晴れとなったサンシャインバレー。タシメ収容所やロードキャンプでの強制労働に関係した人々や家族が多く式典に参加。表示板の写真や博物館の展示品などを見ながら当時の様子を語り合った。

日本航空が東京・バンクーバー線就航から50周年を迎えた。「日本の翼JAL」がバンクーバーに初めて降り立ったのは、1968年9月11日。飛行機での海外旅行がまだまだ一般的でない時代に、初めてアジアとカナダを結ぶ直行便として就航した。

以来50年間、時代が変わり、航空業界を取り巻く環境が大きく変わっても、日本の「おもてなしの心」は変わらず今日に至っているという。

ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでは9月7日にリッチモンド市で50周年記念レセプション、10日にはバンクーバー国際空港の搭乗ゲートで記念式典が行われた。10日のバンクーバー発成田行きJL17便に搭乗した全ての乗客には記念品が贈られた。

女性ボディービルダーと聞くと、筋肉隆々の肉体を持つ強そうな女性をイメージするかもしれない。しかし現れたのは、黒いワンピースに身を包んだスレンダーな女性だった。

ドナルド涼子さん。フィットネスとヨガのインストラクターであり、妻であり、2児の母であるという多忙な中で、3年前から始めたボディービルを趣味として楽しんでやっているという。

自分を見つめ直し、何をやってもどこか自信がなかった自分と決別する勇気をくれたのがボディービル。だからそんな自分の経験を発信し、同じ悩みを持つ多くの人々を勇気づけたい。

夏も終わりに近づいた8月末。不摂生な20代からボディービルダーへと転身する中で経験した胸に秘めた思いを語る、ドナルド涼子さんに話を聞いた。

「ここね、雑草だらけの草むらだけど、下を向いて歩いてみて。面白いものがあるから」ファームに遊びに来た小さな子供たちに向かって、久美子さんが言う。子供たちは、一体、何が出てくるのだろうかと好奇心でいっぱいだ。「あっ!アスパラガスだ!」5月の下旬、雑草に混ざって立派なアスパラガスが、ニョキニョキとキノコのように生えている。「じゃ、これ、今、食べてみて〜」と久美子さんの言葉に、驚きを隠せないのは、子供たちだけじゃなく、同伴している保護者も同じだ。スーパーで購入するアスパラガスをふだん食べている私たちにとって、アスパラガスは茹でて食べる野菜なのだから。言われるがまま、恐る恐る口に入れてみると、まるでキャベツのような食感で、軟らかく、みずみずしい!子供たちも、こんなにおいしいアスパラガスを見つけてしまうと、他にどんな未知の野菜が登場するのだろうかと、ワクワクしている様子だ。そんな大地と自然の恵みを提供してくれるのが、カナダの首都オタワの郊外で、久美子さんとコーリンさんが夫婦で運営するJambican Studio Gardensだ。本紙では、久美子さんからファームの話を聞いた。

隣組の制作による出版物第2弾が今年7月に出版された。タイトルは、“OUR EDIBLE ROOTS” The Japanese Canadian Kitchen Garden。

一見すると和食のレシピが集められたクッキングブックのようだが、実はレシピ付きガーデニングブック。 日系コミュニティのルーツを野菜作りから食を通して紹介する「カナダ日系の食文化」が学べる本となっている。 今回はこの出版を記念して制作に関わった人々をねぎらう完成記念会がバンクーバー市の隣組で行われた。 本はすでに購入可能だが、一般への出版本完成披露会は、今秋10月20日に予定されている。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。