3月14日、15日の2日間、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)日本研究センター(CJR)主催で『北海道150年:近現代日本と世界における殖民・植民地主義と先住民性』関連イベントが開催された。

初日にはUBC人類学博物館(MOA)で、アイヌのミュージシャンとハイダ族ミュージシャンにバンドが加わり、音楽によるコラボレーションが行われた。翌日のワークショップと基調講演に先立ち、ミュージシャンたちが歌と音楽を通して、自分たちの文化を継承することの大切さを表現した。

日本とカナダで薬剤師の資格を取得し、現在はサンシャインコーストのドラッグストアに勤める佐藤厚さん。弊紙で2012年から連載しているコラム「お薬の時間ですよ」では、薬に関する基礎知識から気になる健康問題まで、豊富な知識を元にわかりやすく説明しており、毎回楽しみにしている読者も多い。仕事や家庭、コミュニティーとの関わりにも熱心に取り組む佐藤さんの人柄に迫るロングインタビュー!

戦前のバンクーバーで人種を越えて人気を博した日系人野球チーム「朝日」の元選手上西ケイ(功一)氏がトーマス・ショーヤマ生涯功績賞を受賞した。

3月10日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で開催された日系プレース基金主催チャリティイベント「サクラガラ」で授賞式が行われ、家族や関係者など多くの人が祝福した。

この日は同時に、戦前の「朝日」の意志を継ぐ野球チーム「新朝日」の選手たちも招待され、日本遠征に向け激励を受けた。 またバンクーバーで和食を普及させ、日系コミュニティに大きく貢献した平居茂氏の功績を称えた。

今年のサクラガラには、講演者としてBC州ジョン・ホーガン州首相が出席。日系人強制移動政策で多くを失ったにもかかわらず、「(その後の)日系コミュニティの存在が、BC州がここまで成長し成功した根幹を成している」と称えた。 この日は在バンクーバー日本国総領事館羽鳥隆総領事夫妻も出席。参加者は約150人。同基金ロバート・バンノ理事長は「今日は、上西さん、新朝日、平居さんの、コミュニティへの貢献に対して感謝したい」と語った。

司会は日系人俳優でスモールビルやゴジラなどのテレビ・映画に出演したことがあるケビン・オオツジ氏が務めた。

3月2日、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)のアジアンセンターで、31回目となるBC州日本語弁論大会が開催された。高校生16人、大学生20人が自分の経験や社会的な問題などさまざまなトピックを日本語で堂々と発表した。(メディアスポンサー:バンクーバー新報)

広島・長崎に原爆が投下されてから78年が経つ。被爆者が高齢化し、体験談を語れる人が少なくなる中、「被爆体験伝承者」を養成し体験談を継承していこうとする試みが広島市で行われている。

現在バンクーバーに在住する広島出身の熊谷操さんもその一人。2015年春に「被爆体験伝承者」の資格を取得し被爆の実相と平和の尊さを伝える活動をしている。

今回は寒さが残る2月のバンクーバーで、「被爆体験伝承者」について熊谷さんに話を聞いた。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。