世界が憧れた日本

安二郎監督


マ特集



<小津安二郎監督について>世界の映画監督が最も尊敬する日本人監督の中に必ず名前のあがる小津監督。彼の映画は総計 54本、1920年代の無声映画からトーキー、白黒からカラー映画へと 40年余りの世代にわたる。ロー・ポジション(低い視点)からカメラを固定した撮影技法は小津調と称され、日本や世界の映画監督に大きな影響を与えた。家族の在り方や葛藤をテーマにした日本の人情作品がほとんどだが、今でも国境を超えて多くのファンを魅了している。誰もが彼の映像に自分を発見し、人生を重ね合わせて共感する。小津監督は 20世紀のシネマを代表するアーティストの一人で、彼の映す家族の絆はファンならずとも必見である。クリスマスが近づく頃、多くの映画館では家族をテーマにした映画特集が始まる。日本映画界が世界に誇る小津安二郎監督(1903-1963)は今年の12月12日で誕生110年、没50年となり、シネマティーク(The Cinematheque)は彼の映画16本を一挙に特別上映する。「明治の男は泣かない」と語った笠智衆は小津映画の生んだ映画の中の父であり、またおじいさんである。年末年始、小津の魔法の世界に触れてみるのもいいかもしれない。
(取材 ジェナ・パーク、写真提供 The cinematheque)

雪を満喫!ノースショアのゲレンデ

バンクーバーには、車で30分程度の距離に3カ所のゲレンデがあり、気軽に訪れることができる。天候や積雪状況にもよるが、ナイター営業もしているのも嬉しい。   (取材 西川桂子)

バンクーバーから東北を支援しよう! TOHOKU + Vancouver 1/365 Christmas Charity Festival

東日本大震災で被害を受けた東北地方を支援する目的で、11 月2日に日系センターでTOHOKU + Vancouver 1/365 Christmas Charity Festival が開催された。主催は1/365 Charity Festival Committee で、D-Way Foods Inc、Yamato Trading Co.Ltd、Konbiniya Japan Centre が協賛した。またコスモス・ボランティアグループが協力した他、たくさんのボラ ンティアがイベントを支えた。当日は生憎の雨模様の中、家族連れなど多数の参加者が訪れた。

雨のバンクーバーを乗り切ろう!映画館大特集!

 「雨のバンクーバー」というニックネームがピッタリな季節がやって来た。朝から晩まで薄暗く、しとしと振り続ける雨でついつい引きこもりになりがちな今日この頃。ネット配信やDVDレンタルなどにより、映画館から遠のく人が多い傾向にあるが、やっぱり映画館のビッグスクリーンで迫力満点の音響に囲まれながら映画を鑑賞するのは格別だ。日本でも毎月、「女性デー」や「映画の日」などがあったりするが、ここカナダにも知っていれば得する映画情報が盛りだくさん。マチネや火曜日など、特別な曜日や時間帯を把握しておけば、通常のチケット代よりかなり安く映画を観ることができる。また、新作の選択数は少なくても、常にチケット代が安い映画館も結構あるものだ。大手Cineplex系列の映画館はコミュニティーデイという特別な日を設け、その日の特定の時間に特定の映画が無料で観れるので要チェック。雨のバンクーバーを映画館で楽しく乗り切ってみよう。

*映画館インフォ*

アルバータ州の南部に位置し、カナディアン・ロッキー山麓から東におよそ80kmの高原地帯に位置するカルガリー。元々カルガリーはスタンピードで有名な町で「スタンピード・シティ」の愛称がついている。アルバータ牛でもよく知られていて、「カウ・タウン」とも呼ばれている。経済の発展と共にカルガリーの人口は100万人を超え、今もなおアルバータ州の大都市として成長している。ダウンタウンやその周辺には幾つかの繁華街ができ、それぞれが個性的な雰囲気を醸し出している。スカイスクレーパーを眺めながらそぞろ歩いたカルガリーの町を紹介しよう。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。