日系カナダ人の強制収容から今年で76年が経ち、その歴史も人々の記憶の中で風化しつつある。そんな折、山岸邦夫さんが『The Return of a Shadow』と題する英文の小説を上梓した。日系カナダ人強制収容所と、強制収容が一日本人移民に与えた影響を今日的視点から掘り下げた作品だ。日系人が経験した人種差別に基づいた基本的人権の侵害行為を二度と繰り返してはならないし、またいかなる民族に対しても同様の政策がとられてはならない。幅広い読者にそれを理解してもらうためにこの小説は英語で書かれた。山岸さんは、米国における人種差別主義が再浮上しつつあり、難民受け入れをめぐってEU諸国民の間に人種偏見にみちた極右思想が勢いを増す中、この小説の発表は時機を得たものだったと語る。
3月7日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館 <松の間> で、『終活』セミナー(メディアスポンサー:バンクーバー新報)が開催された。最近、日本でよく耳にするようになった『終活』というこの言葉、人生の終末を迎えて、「自らの人生の総括をし、さらに、残された遺族に迷惑をかけないよう可能な限りの準備をしておきましょう」、ということから生まれた言葉。BC州には遺産相続に関することや、尊厳介護などの個人意思を尊重するための法律があり、個人の尊厳が保護されている。そのために、生前に必要書類、遺言を作成しておく必要がある。 そのお手伝いをする専門家『ノータリー・パブリック』の眞鍋恭子さんによる『終活』セミナーが開催された。また、不動産売却に関する個別カウンセリングをリアルターの松浦加代子さんが協力。仕事上体験したリアルな事案を紹介した。集まった参加者は、我が身の現状に照らし合わせながら聞き入っていた。
バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ(VMO)が3月11日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市のマイケル・J・フォックス・シアターで『岡部守弘記念コンサート』を開催した(メディアスポンサー:バンクーバー新報)。優れた若手音楽家に、プロと同じような設定でオーケストラと演奏するチャンスを与える使命を持って生まれたVMOは結成15年。今回はピアノのライアン・ワングくん(10)、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)で声楽を学ぶイェニー・リーさんがオーケストラと共演した。
ブリティッシュ・コロンビア州ジョン・ホーガン州首相は16日、アメリカ・ワシントン州ジェイ・インスリー州知事と共同記者会見を行い、北米西海岸をつなぐ高速鉄道構想の事前調査にBC州が30万ドルを支援すると発表した。
カナダ・バンクーバーで開催されるアウトドアとトラベルをテーマにした見本市、Outdoor and Adventure Show Vancouverが3月3日と3月4日の2日間、バンクーバー市のカナダプレースにあるバンクーバーコンベンションセンターで開催された。