2018年3月22日 第12号
カナダ・バンクーバーで開催されるアウトドアとトラベルをテーマにした見本市、Outdoor and Adventure Show Vancouverが3月3日と3月4日の2日間、バンクーバー市のカナダプレースにあるバンクーバーコンベンションセンターで開催された。
岡井朝子在バンクーバー日本国総領事
開催前日の3月2日にはDiscover Japan & Tokyo 訪日旅行セミナー及び商談会がバンクーバー市のハイアット・リージェンシー・バンクーバーで行われ、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事が「日本へ訪れる外国人の数は年々増え、昨年は2800万人の方が日本を訪れました。2020年には4000万人を目標にしています。1964年に東京五輪が開催され、当時五輪に向け戦後の日本がとても発展しました。2020年に東京五輪を控え、さらなる交通機関と宿泊施設の充実、Wifi環境などの大きな変化など、多くのイノベーションを知っていただけることでしょう」とあいさつした。
日本政府観光局(JNTOーJapan National Tourism Organization)トロント事務所の中澤秀朗所長は、昨年のカナダから日本への観光客数は30万5600人と過去最高だったとし、その要因としては、日本政府観光局によるVisit Japanプロジェクトなどの宣伝効果(現在もスカイトレイン構内で見ることができる日本航空とともに展開した広告など)や、日本とカナダ間の航空路線の充実(全日空の就航、夏季のエアカナダ名古屋便ほか)、カナダにおける日本ブーム(カナダでの新車販売の3分の1は日本車、カナダ全土での日本食レストランの増加、ポップカルチャーなどの人気)が考えられると話した。
また、東京観光財団トロントの河合真一郎所長は「Old meets New Tokyo。 浅草のお寺の近くにスカイツリーがあるなど、伝統のある古いモノと新しいモノが混在し、どちらも楽しめる魅力ある東京に、より多くのカナダ人に来ていただきたいです。Go Tokyoで検索していただくと多くの東京に関する最新情報が分かります」とあいさつした。
3月3日と4日のOutdoor and Adventure Show VancouverのVisit Japanのブースには、航空会社や旅行代理店などに加え、日本から東京、富山、石川、岐阜、和歌山の企業や、近鉄、中部国際空港、ホテルニューオータニ、下呂温泉などが参加した。
今回初めて参加した岐阜県下呂市観光課の細江真理さんは「自然の中でハイキングやカヌー、そして沢登りなどのアウトドアを楽しんでいただき、つるつるした滑らかな肌触りの温泉でリラックスしていただける下呂の魅力を伝えさせてもらいました。思っていたより、カナダの方が温泉に興味を持っていただけました。バンクーバー新報の読者の方も訪日の際、下呂温泉に足を運んでいただけたら嬉しいです。下呂は名古屋よりJRで100分です。都会では味わえない、違った魅力の日本を発見していただけるでしょう」と下呂市の魅力をPRした。
(文・編集部/写真撮影・斉藤光一)
日本政府観光局トロント事務所の中澤秀朗所長
東京観光財団トロントの河合真一郎所長
Visit Japanの下呂温泉ブースにて。左から、下呂市観光課の細江真理さん、下呂温泉水明館の日下部運望さん
会場内ではプールを置き、SUP(スタンドアップパドル)などの実演も行われた