カナダ軍用機の輸送によるシリア難民が10日、トロントに到着した。日付が変わろうとする深夜近くに到着したにもかかわらず、多くのボランティアがジャスティン・トルドー首相、オンタリオ州キャサリーン・ウィン州首相と共にシリア難民を迎え入れた。

 この日トロントに到着したのは163人。トルドー首相は、「到着した新カナディアンにカナダがどんな国かを示すのに今日はいい夜になった。非常に厳しい状況から逃れてきた人々を、両手を広げて温かく迎え入れることができるカナダの寛容さを世界に示せる」と語った。

 カナダ軍用機によるシリア難民の輸送は今回が第1便。第2便は12日、モントリオールに到着、161人がカナダの土を踏んだ。

 モントリオールでは、ケベック州フィリペ・クイラード州首相、モントリオール市デニス・コデーレ市長、連邦政府ジョン・マッカラム移民・難民・市民権相が出迎えた。

 これで、11月4日に自由党政権が誕生して以降、882人の難民がカナダに到着。カナダにはまだ到着していない難民にも、すでに1545人に永住権を発行している。

 

 

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの薬局が、政府からの補助金打ち切り後も、その分を自費で補填して営業を続けている。

 5日に薬局への補助金制度(ファーマ・ケア・プログラム)を解約されたのは、同市イーストサイドにあるイーストサイド・ファーマシー。

 BC州政府が補助金を打ち切った理由は、政府に提出された補助金申請のうち100万ドル以上が不適切だったり、無効だったりしたことが発覚したため。2014年7月以来、このような不正によって補助金制度を解約された薬局は、20店を上回っているという。

 イーストサイド・ファーマシーの経営者アレックス・タンさんは、不適切な申請は事務処理の段階でおこったもので、現在は申請は適切に行われており、補助金制度解約は公正さに欠けると非難している。当時は人手不足で自分ひとりで多くの業務をこなさざるをえず、従業員に十分な訓練を受けさせることもできなかったと、タンさんは話している。

 彼はまた同市ダウンタウン・イーストサイドの生活弱者のためにも、補助金交付の継続をBC州最高裁に訴えている。

 しかし今のところ、彼は打ち切られた補助金の分を患者に転嫁することなく、以前と同じ価格で薬を提供している。つまり差額は自腹で補填しているということだ。

 地域の住民の幸せを第一に考えているというタンさん。「精一杯の思いやりと幸せをほどこしたい」と語る彼について、たしかに地域で一番かつ現実的なサービスを提供してくれる薬局だと、近隣住民も語っている。

 看護師の中にも、他の薬局が受け付けたがらないような難しい患者でも相手にするタンさんを評価している人がいる。またそのような患者でも、うまくやっていけるのが彼だとも話している。

 イーストサイド・ファーマシーでは現在10人の従業員が働いており、かかりつけとなっている患者数は800人を超え、そのうちの約250人がHIV感染者だという。タンさんは自腹で差額を埋めていける間は、このまま続けていくつもりだと取材に答えている。

 

 250平方フィートという、ほとんど車庫ほどの小さな家がオンライン掲示板で売りに出されている。場所はブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市東部のレンフルー・ハイツ地区。

 小さくても改装したばかりの真新しい室内は、1人が住むには十分だし魅力的な価格だ。しかし、この家をお買い上げの際には、お持ち帰りが条件となっている。

 この物件、もともとは家の庭にあった作業小屋を、ここを購入したチェス・ラムさんがゲストハウスに改築したもの。大工のラムさん、気に入っていた母屋はそのまま残して増築をしたかったので、この方法を思いついた。

 狭いとはいえ、ちゃんと台所もシャワールームもあり、下が大きな収納スペースになっているベッドも使い心地良さそうだ。ラムさんは来客の宿泊や短期賃貸としてこのゲストハウスを使用していたのだが、実はこれ、市の建築法に違反していた。

 「自分としては、ベースメントの改装となんら違いがなかった」と語るラムさん。しかし近隣住人が市に通報したため、当局から元の車庫兼作業小屋に戻すよう命令を受けてしまった。

 自分が精魂込めて改装した小屋を元に戻すには忍びないと、ラムさんはこのゲストハウスを引き取ってくれる人を探すため、オンライン掲示板に売り広告を出した。

 ラムさんが調べたところによると、ゲストハウスの移動にかかる費用は、その距離にもよるが8千ドルから2万5千ドルほどになる見込み。

 この売り広告にはすでに何件かの真剣な問い合わせが来ているという。中にはノース・バンクーバーの先住民からのものもあった。「彼らなら許可も何もいらないから」とラムさんは取材で語っていた。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市はこの冬、ホームレス用に一時的なシェルターを4つ用意したが、それでは収容しきれない状況が続いていると報告している。

 4つのシェルターのうち最後に開設されたのは、ホームレス人口が高い地域の1番アベニュー1648番地にあるが、4日以来すでに50人以上のホームレスの収容を拒否せざるを得なかったという。

 またパシフィック通り900番地のシェルターも、開設とほぼ同時に収容人数いっぱいに達したほか、ダウンタウン東部地区で救世軍が運営する2つのシェルターもほぼ満床となっている。

 BC州政府はシェルター関連として今年150万ドルを支出しているほか、バンクーバー市も冬季間用の一時シェルター170ベッド分の運営費用として、80万ドルを拠出している。

 しかし市当局は、年間を通じてさらなるシェルターの確保が急務だと語っている。バンクーバー市内で通年オープンしているホームレス向け施設としては、通年運用のシェルターのほか、アルコール等依存症者援助施設、社会復帰支援施設などがあり、合計で1100床ほどのベッドを提供している。

 

 カナダ銀行は2日、金利を現行の0・5パーセントのまま据え置くと発表した。市場は予測済みのため、大きな動きはなかった。

 前日、第3四半期の実質的国内総生産が年換算で2・3パーセントのプラス成長と発表され、第1、第2四半期がマイナス成長だったため、景気後退感がやや緩んだ雰囲気となった。ただ、第3四半期最後の9月は前月比で0・5パーセントのマイナス成長だったため、今後、好調感が続くかは不透明とみられている。

 カナダ銀行は今年に入り、2回、各0・25パーセント金利を引き下げている。原油価格の急落により天然資源産業が主要産業の一つであるカナダ経済に悪影響を与えたことが要因の一つだった。原油価格は現在も低い水準を保っており、今後もカナダ経済に影響を与えるとみられている。

 さらに、これまでも再三警告してきたが、国民の負債額が過去最高となっていることに対し「(負債額が増額し続ける)世帯の不安定さが、引き続きカナダ経済に悪影響を与える可能性をはらんでいる」と懸念する声明を発表している。

 専門家は、カナダ銀行が金利を変更するのは早くとも2017年になるのではないかと予測している。

 

 

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