2018年12月13日 第50号

 ブリティッシュ・コロンビア州で現在実施されている選挙制度改革のための住民投票で、投票率が41パーセントに止まることが7日、選挙管理委員会の報告で分かった。住民投票はこの日の午後4時30分に締め切られた。当初は11月末を締め切りとしていたが郵送による投票が多いにもかかわらず、カナダポストの5週間以上にも及ぶストライキの影響で1週間BC州政府が締め切りを延期した。

 住民投票は、現在の小選挙区から比例代表を取り入れる制度へと変更することに賛成かどうかを問うもので、賛成の場合は希望する比例代表制度も記入する内容となっている。

 

2018年12月13日 第50号

 オンタリオ州オタワ市郊外で、キリスト降誕の場面を再現した人形が役場前から盗まれたものの、何日か後に無事発見された。

 事件が起きたのは、オタワ市の西80キロメートルほどにある、人口8千人ほどの町レンフルー。その町役場前の広場に設置されたのは、キリストが動物小屋の中で生まれ、東方三博士が礼拝に訪れるという有名な場面。この時期になると、この情景のミニチュアがあちこちで見られるようになるが、この町のものは、ほぼ等身大の人形を用いて再現するという、大掛かりなもの。

 その情景の中心にあった幼子イエス・キリストが盗まれたのは、先週末に行われたクリスマス・パレードの最中だったとみられている。それから3〜4日後の5日朝、その像が近くの駐車場に放置されていたのを住人が発見した。4キログラムほどのイエス・キリスト像は、雪のうっすら積もった駐車場にうつぶせになった状態だったという。

 幼子イエス・キリストは無事もとの場所に戻されたが、実はこの像が盗まれたのは今回が初めてではなかった。2015年にこの像を盗んだ男は、それをあちこちの新年パーティーに持参してまわり、最後は警察に逮捕された。

 

2018年12月13日 第50号

 車に物理的に差し込むことも、リモコンのボタンを押すこともしないで、ただ車に近づくだけで車のロック解除ができる、スマートキー。最近は高級車を中心にこのスマートキーを装備する車が増えている。

 このスマートキーはそれ自身が、暗号化された信号を常に発する発信器として機能しており、信号とマッチする車がこの電波を受信すると、車のロック解除ができ、エンジンスタートまで行えるというもの。

 信号電波は半径1〜2メートルにしか届かないほど微弱だが、何者かがキーに近づけばこれを受信することが可能だ。そしてこの信号を、車のそばにいる仲間に転送すれば、車はスマートキーが近くにあるものと勘違いし、ロックを解除してしまう。こうした信号を盗む装置は『リレー・ボックス』と呼ばれているが、最近はこれを用いた車の窃盗が増えている。

 オンタリオ州オタワに住むゲール・ダウニーさんは、そんな窃盗の被害を最近受けた1人だ。ある日窓から外を見てみると、ドライブウェイに止めてあったはずの車2台が見当たらなかった。狐につままれたような気分で、夫にも確認してみたが、やはり2台ともー2016年型レクサスと、新車の2018年型レクサスーが消えていた。どちらも高級車の上、新車のレクサスは6月に盗まれたレクサスの代わりとして購入したばかりだった。ちなみに、どちらの車のスマートキーも、家の中に保管されていた。

 オタワ市警察は、この件に関するコメントを求めるメディアに返答していないが、レクサスからは、この種の犯罪は車業界で問題になっていると語っている。その上で自社製品のセキュリティー向上のため技術開発を行っていると付け加えている。

 一方ダウニーさんは、次は最新ではない、もっと旧式のシステムを持った車を買おうかと考えている。

 

2018年12月13日 第50号

 オンタリオ州動物虐待防止協会(SPCA)が、食肉用アヒル(バリケンーMoscovy-type duck)をペットとして引き取ってくれる人を募集している。

 現在同州南西部の町マルマーの農場で保護されているのは、100羽のバリケン。ただし一人で全部を引き取ることはできず、飼育に適した環境を用意でき、ペットとして飼える人に何羽かずつ譲ると、SPCAでは説明している。

 さらにアヒルや鳥などの飼育経験が少しでもあり、バリケンの飼育について下調べを終えるなど、その受け入れが整っている人を探していると、同SPCAでは取材に話していた。アヒルは猫と同じように個性があるので、引き取ったアヒルの個性を受け入れられるようにしてほしいと、付け加えていた。

 

2018年12月13日 第50号

 オンタリオ州南西部、エリー湖に面する人口1万4千人ほどの町シムコーで8日、9歳の女の子から911番通報があった。

 同地域を管轄するオンタリオ州警察ノーフォーク分署の警察官が、通報した女の子の家に駆け付けた。しかし事情を聞いてみると、通報の理由は親から部屋を片付けるように言われ、気が動転したためだということが、わかった。

 同警察は子供や親に対して、911番通報は緊急時のみに限られることをよく覚えておいてほしいと呼びかけていた。警察によると、1回の911番通報を調査・処理するため、平均して2人の警察官が30分ほどを費やすという。そして緊急性がない通報によってこうした処理が重なると、警察の緊急時対応能力が損なわれかねないとしている。

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。