ブリティッシュ・コロンビア州リルエットにある「宮崎ハウス」を歴史的建造物として保存するための「宮崎ハウス協会」の創設者で会長も務めた鹿毛真理子さん。

昨年「リルエット日系人強制収容所記念展示プロジェクト」を立ち上げ、リルエット近郊にある日系人強制収容所跡地3カ所に記念の展示プレートを設置した。今年5月の開催を目指す記念式典で一応の完成となる。 昨年、カナダは建国150周年を迎えた。その歴史の中で日系社会にとって昨年は、日系人強制収容政策での日系人移動開始から75周年という節目の年となった。

しかし当時を知る人が少なくなりその記憶が薄れていく中、その事実と記憶を後世に残していく活動の意味は大きい。

今回は鹿毛真理子さんに、プロジェクトについて、日系人の遺産についてバンクーバーで話を聞いた。

 

2月6日、バンクーバー市にあるランガラカレッジにおいて、晩香坡櫻會(以下、櫻會)が日本の祭りや神輿、神道についての講演会を行った。ランガラカレッジではこの日、アジア学部が主催するアジアン・スタディ・デーが開催されており、この講演はその一環。「現代日本文化と社会」のコースを取る学生たち約40人が出席し、講演に熱心に耳を傾けていた。

 

1月30日、バンクーバー市にある隣組で、建友会による新年会が開かれた。建友会の会員の他、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事と夫君の岡井知明氏、飛矢崎峰夫領事、日系コミュニティ団体の代表者など42人が集い、おいしい食事を囲んで歓談のひとときを過ごした。

 

2016年に『こども教室 With』を開校した石井利枝子先生と石井順市さん夫妻。石井先生が日本で講習会に参加し取得したミュージックステップというメソッドをベースに、幼児期の絶対音感教育と才能開発を目的にしたクラスだ。4歳からの漢字教育にも注目したい。

 

日系人強制移動を経験したひとりとして、当時の体験を後世に伝える活動に積極的に取り組んでいる堀井昭さん。バンクーバー日系社会では「ドクター堀井」として長年親しまれてきた日本語が話せる数少ない日系人医師だ。

現在は医師を引退し、日系人強制移動経験者の語り部として、また現在進行している「リルエット日系人強制収容所記念展示プロジェクト」にもかかわり活動している。

昨年は強制移動開始から75年、今年はリドレス運動から30年という強制収容を経験した日系人にとって忘れられない節目の年が続いている。強制収容について、現在の活動について、そしてドクター堀井としての思い出を聞いた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。