優雅に空中を舞うシロフクロウの姿が、高速道路の監視カメラにとらえられていたのが見つかった。

 場所はケベック州モントリオール西部の高速道路40号線沿いで、3日の朝に撮られたものだった。

 またケベック州はシロフクロウを州の鳥として、1987年に正式に制定している。普段は同州北部など北極圏ツンドラ地帯を生息域とするシロフクロウだが、特に寒い冬には州の南部で目撃されることもある。

 監視カメラに映った個体の、羽を広げた大きさは約1.45メートル。一般にフクロウ類は夜間のみ活動するが、シロフクロウは昼夜を問わず飛ぶ、数少ない種のひとつ。

 この画像を最初にソーシャルネットワークのツイッターに投稿したのは、マーグリット=ボージュワ選挙区の連邦議会議員で、ケベック州交通大臣ロバート・ポエティさん。以来多くの反響が寄せられた。

(この映像を掲載しているメディアのウェブサイトは、『snowy』『owl』『traffic』『camera』で検索。)

 

 アメリカ・コロラド州デンバーに向けて飛行していたユナイテッド・エアライン機が9日、保安上の理由からブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー国際空港に緊急着陸した。

 この飛行機は、アメリカ・アラスカ州アンカレジを午前零時少し前に離陸した、ユナイテッド・エアライン1104便のボーイング737型機。同航空会社によると、乗員6人のほか乗客131人が搭乗していた。

 当初の目的地、デンバーには現地時間の午前6時ごろに到着する予定だったが、午前4時少し過ぎにバンクーバー国際空港に急きょ着陸。地元のリッチモンド市警察が、乗客のひとりの男の身柄を拘束した。

 到着した機体の周りには5台の救急車が駆けつけ午前7時30分ごろまで待機していたが、空港関係者によるとけが人はいなかった。また同便が緊急着陸した原因については公式な発表はなされていない。

 乗客らは航空会社が手配した別の便に乗り換え、目的地に向かった。なお、この緊急着陸によるバンクーバー国際空港での離発着の遅れは発生しなかった。

 

 ニューファンドランド・ラブラドール州セント・ジョーンズで1日、裁判所の命令に従い警察に出頭した男が、実は盗んだ車で来ていたことがわかり、逮捕された。

 セント・ジョーンズに住む22歳のこの男が、盗難車を運転しているという情報がニューファンドランド地方警察に入ったときには、男はすでに警察署での手続きを済ませ、建物の外に出ていた。

 車に乗り込んでいた男は、制止する警察官を振り切り猛スピードで現場から逃走したが、しばらくして雪の吹き溜まりに突っ込んでいる車が発見された。男はその近くを歩いているところを逮捕された。

 男には盗難車の所有、危険運転行為、警察の命令無視、および裁判所命令違反の罪が科せられた。

 

 自由党は選挙期間中に約束した、両親、祖父母呼び寄せのための申請受け付け数を倍増することについて、公約を守ることを改めて強調した。

 ジョン・マッカラム移民相は4日、他の閣僚と話し合い、今年の早いうちに倍増に向けて努力することを強調。「自由党政権は、家族が一緒に暮らせるように努力することを約束する。現在年間5千件を上限としている申請受け付け数を1万件にまで増やす予定に変わりはない」と語った。

 両親や祖父母をカナダに呼び寄せる移民制度、両親・祖父母スポンサーシップについて、保守党前政権は申請受け付け数に上限を設け、年間5千件とした。これを自由党は選挙期間中に、倍増して1万件にすると公約した。

 しかし、自由党政権が誕生して初めて2016年の申請が始まったこの日、移民省ウェブサイトには、相変わらず5千件を上限とすると記載されており、野党から批判の声が上がった。これについて自由党は未だなぜ5千件のままなのかの詳細な説明をしていない。この日マッカラム移民相が記者団に公約を守るよう閣僚に働きかけると述べた。

 移民については、シリア難民の受け入れ数も、2015年末までにカナダに到着する難民を1万人としていた受入数目標を達成できず、今年1月3日までにカナダに到着した難民は6300人にとどまっている。カナダ政府は2月末までにはさらに1万5千人を受け入れるとしているが、目標の達成は厳しい状況になっている。

 こうしたことから、カナダ政府の移民受け入れの公約について、見通しが甘かったのではないかとの声も上がり始めている。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相は5日、空席になっている2議席の補欠選挙を2月2日に実施すると発表した。

 補欠選挙が行われるのは、国政選挙に出馬するため議員を辞職した前新民主党(NDP)ジェニー・クワン議員のバンクーバー‐マウント・プリザント選挙区と、前自由党ダグ・ホーン議員のコキットラム‐バーク・マウンテン選挙区。総選挙では、クワン議員は当選、ホーン議員は落選した。

 州の補欠選挙は、選挙管理委員会へ空席を報告後、6カ月以内に実施しなければならないとの規則がある。クワン議員は7月8日に辞職しているので、ギリギリのタイミングでの補欠選挙となる。補欠選挙には、自由党、NDP、グリーン党が各候補者を立てるのではとみられている。

 BC州は来年には州議会議員選挙が行われる。今回の補欠選挙はその約1年前に実施されることになった。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。