2019年8月22日 第34号

 オタワの夏といえば、私の周りでは、カヌーキャンプが人気だ。カヌーキャンプとは、カヌーを使ってキャンプサイトまで行くキャンプ法で、カヌーの中に、テントや食料品など必要なものを全て積んで移動する。我が家は、昨年、初めてカー・キャンプ(車でキャンプサイトまで行くキャンプ・オタワ便り33)デビューした、キャンプ初心者一家だが、今年は、夫の同僚に激しく勧められ、1泊2日のカヌーキャンプに挑戦することにした。

 「荷物を全てカヌーに積んでそれを運ぶ」と言うと、相当な体力を使いそうだし、実際に体験した人の中には大変だの、面倒だのと、(もちろん夫の同僚のようにカヌーキャンプが大好きな人たちの話も聞くのだけど)どうしてもネガティブなコメントの方が記憶に残り、ちょっとばかり気が重かった。しかも、大人2人、子供2人と、4人家族なので、カヌーも2台必要となってくる。もちろん、そのうち1台は、私が「子供一人+荷物」を積んで、カヌーの舵をとることになる。

 カヌー経験も浅いだけに、1度や2度は、荷物ごと湖に転落することを考えて、スタート地点から30分ほどの距離のキャンプ場を選んだ。…が、スタート地点で、カヌーを漕ぎ始める頃には、この息をのむほどの美しい景観に圧倒され、不安は全て消えていた。ここは、ケベック州のローレンシャン高原。全長85kmの湖に、ちっちゃな無人島が散らばっており、小さな島の間を抜けながら、自分たちのレンタルした島に行くシステムだ。島を丸ごと一つ独り占めできるのである。

 あっという間に、着いてしまった。荷物も結構積んでいたものの、重たさも感じないし、あまり体力も使わなかった。それどころか、転々と現れる島の眺めを楽しみながら、カヌーを漕ぐのは気持ちの良いもので、もっと遠い島を選べばよかったと思ったほどだ。

 島に着いてからは、魚を釣ったり、島の周りを泳いだり、探索したりと、童心に返り、子供たちと一緒に遊んだ。朝霧に包まれた翌朝は、幻想的な眺めに「次、ここに来る際は、日本の妹や弟らの家族と一緒に来れたらもっと楽しいだろうにな」と、ふと思った。

 

 


■小倉マコ プロフィール
カナダ在住ライター。新聞記者を始め、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で原作も担当。フェイスブックで繋がれたら嬉しいです。エッセイ等のご意見もお気軽に
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