5月7日、バーナビー市のバーナビーレイクで、韓国系コミュニティを中心とした、東北大震災の被災者支援のためのウォーカソンが開催された。このウォーカソンは、同じアジア人として日本の被災者を支援しようと、BC州韓国人協会が、BC州政府と共催で企画したものだ。5月はカナダ政府によってアジア・ヘリテージ月間に指定されていて、毎年、アジア関係の催しがカナダ各地で繰り広げられている。

SFU2年生の福村じゅんさん(19)が被災地でボランティアをするため今月18日、日本へ出発する。今回の地震の映像をテレビで見て衝撃を受けたじゅんさんは、その時点ですぐ、この夏日本に行きたいと父の誠一郎さんに相談。誠一郎さんは亡くなった妻の夏美さんと70年代にカンボジアやタイでボランティアをした経験があるため、すぐ理解してくれたという。

 

4月19日にクイーンエリザベス劇場で開催されたBC-日本地震支援基金(BC-JERF)主催の『頑張れ日本!』コンサート。アーティスト150人以上の協力で、2100人を超える人が集まった。このチャリティイベントで集まった義援金が、5月6日、日本総領事館に届けられた。

カナダの緊急医療援助チーム (Canadian Medical Assistance Teams - CMAT) の一員として津波被災直後の石巻市を訪れてから約3週間余りがたつ。今、わたしの訪れた被災地はどうなったのであろうか? 水浜の避難所でがんばっていらした若い看護婦さんは子供さんのもとに帰れたのだろうか。石巻の小学校の教室につくられた避難所で生活されていた方たちは、他のもっと快適なすみかに移られただろうか? 完全に瓦礫の山と化してしまった漁村や街の光景が頭から離れない。ただひたすら、がんばっていていただきたいと願うのみである。

15000人が駆け抜けた!新緑眩し潮風の薫る皐月の42.195km!

神様からのギフトかのように澄んだ晴空の、5月1日。今年で開催40周年となったバンクーバーマラソンが開催された。1972年当時、参加者わずか46人の小さなレースが、時を経て、今年は15000人もの人がバンクーバーを駆け抜けた。多くの日本人ランナーの姿も見られ、そのほとんどの背には、日本への応援メッセージが書かれていた。日本への思いが過酷な42.195kmの走者の背中を押した。なお、フルマラソン男子優勝はカルガリーのオンサレ(2:19:54)、女子優勝はケローナのシャビーノ(2:43:40)。年齢別部門では、埼玉の橋本静修さん(62)が60-64歳部門優勝、神奈川の水谷良三さん(83)が80歳以上部門で優勝した。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。