調べた結果、東京にYouth For 3.11という大学生ボランティアをサポートするNPO 団体や、JETの先生たちが宮城県の学校復旧のために仙台で結成したTeachers For JapanというNPO団体のことを知った。
 「この話を聞いたMYKのアンディ向井さんが、日本行きの航空券を全額負担してくれると言ってくれて、父も私も本当に驚きました。向井さんのお陰でこのボランティアが実現することになり、とても感謝しています」と、カナダで生まれ育ったとは思えないほど流暢な日本語を話すじゅんさんは、日本語の読み書きも堪能。
 まずはYouth For 3.11 を通して東京災害ボランティアネットワークの10期生として6月4日から宮城県登米市、石巻市、南三陸町などに行き、10人で生活しながら1週間、学習支援、思い出探し隊、炊き出しなどを行う。その後は仙台でTeachers For Japanに合流。メンバー宅に泊まりながら、義捐金で文房具、机やいすを被害が大きかった小学校や中学校に寄付する活動に加わる。日本には8月初旬まで滞在予定だ。


「これほど積極的にボランティア活動をするのは初めてなのでドキドキしています。自分でここまで“人の役に立ちたい”と思ったのも初めてです」。幼いころ、母親を亡くしたじゅんさんは「親や家を無くした子どもたちが一日でも早く元気に学校へ行って、友達と遊べるようになってほしいです。辛い思いをしている子どもたちの相談にのったり一緒に遊んだりして、少しでも力になれたらいいなと思っています。応援よろしくお願いします!」と、意欲に燃えている。


(取材 ルイーズ阿久沢)

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