2017年2月16日 第7号

バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。


■ 冷え症を改善する(その2)■

ヨガと健康、第9回(2016年12月15日号掲載)では手足(末端)を動かしたり、背中をこすったりなど、日常で簡単にできる「冷え症改善の方法」を示しましたが、今月はもう少し深く「冷え症」を考えてみることにしましょう。 「冷え症」の方は、体の一部(特に、手、足先、腰)が冷える方が多いのですが、なぜ体の一部の血行が悪く(=「冷え症」)なってしまうのか?原因をつきとめてみましょう。

 

原因は…

1)運動不足で筋肉が弱い、硬い、基礎代謝が悪く、筋肉の中の毛細血管が未発達。
2)自律神経の不調。体温調節がうまくいかない。(これは体のゆがみや(1)とも関係する。)
3)ホルモンの不調、特に女性はストレスから卵巣機能が低下し、ホルモン・バランスが崩れやすい。だいたい生殖器系が弱くなると腎臓、膀胱など泌尿器も弱る。(腰、下半身が冷える)
4)更年期障害
5)食べすぎ、太りすぎ(食べすぎから血中コレステロールが上がり、血が粘って流れにくくなる。)
6)体の疲れ、ストレス(基礎体力が落ちた時)
7)貧血症
8)胃腸の弱り(男性はストレスが胃、心臓にきやすい。)  何か体に問題があるようなら、まずそれを改善してください。

1)2)4)5)8)の人には運動が必須です。(「冷え症」の方の多くは腹筋力、足、腰の力が弱い。)

 不調を感じる方は、次のヨガのポーズを行ってみましょう。

★腹筋、背筋力を高め、内臓(腸、腎臓、膀胱)も刺激する。→1)3)5)8)の人に特によい。

 

1、 うつ伏せに寝て、足は楽に開く。両手のひらは床に。
2、 両足をできるところまで上げる。呼吸は止めない

★股関節を開き、下腹部に血液を送る。足の内側にあるホルモン・バランスをよくするツボ、泌尿器のツボを刺激する。→2)3)4)8)の人に特によい。

 

 

1、足の裏をあわせて座る。
2、上体を前へたおす。

★深い呼吸をする。吐く時、お腹から腹筋を使うつもりで吐く。吸う時は腹筋をゆるめるようにする。→1)2)3)5)6)7)8)の人に特によい。

 先月の動きと併せてできると効果大。積極的に体を正しく使い、ツボや筋肉を刺激して、体質を改善しましょう。力まず、勢いづけず、呼吸をしながらリラックスして行うのがポイント!

 

≪和子からの一言≫

 「ひえしょう」という言葉を調べると、「冷え性」と「冷え症」があることがわかりました。先月は「冷え性」と説明いたしましたが、「冷え性」は生活習慣の乱れや運動不足などによる血行不良が原因であることに対し、「冷え症」は自律神経の乱れからくる血管障害による極度な手足、腰や腹部の冷えによる症状をいうようです。しかし、一般的にはどちらも区別なく使われているようですので今回は「冷え症」で統一しています。

 さぁ、今年もヨガで健康づくりを続けていきましょう!

〜KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるやさしいオールレベルのヨガを行っています〜

 

●日本語によるヨガレッスン・スケジュール●

<午前のクラス>
(火)10:00〜11:00 Yasel Danceスタジオ (4603 Main St. Vancouver)
(水)10:15〜11:15 日系センター (6688 Southoaks Cr. Burnaby)
(木)10:00〜11:00 プレゼンテーションハウス (333 Chesterfield, North Vancouver)
(金)10:00〜11:00 キツラノスタジオ (1680 West 6th Ave. Vancouver)

<午後のクラス>
(火)1:30〜2:30スティーブストンコミュニティセンター (4111 Moncton St. Richmond)

プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。

ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917/This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。