2016年7月14日 第29号

月下美人 その1

 「…ところで今朝「月下美人」に水をあげていたら、なんと12個の蕾が見つかりました。じゃが芋もぐーっと育ち始め、毎日、雑草とりで苦労ですが、つぎつぎと咲いてくれる花々がとても楽しみです。今月末には「月下美人」も咲くでしょう。一晩だけの儚い命ですが、是非、遊びがてらこの美しい花を御覧にいらして下さい」

 5月末にこんなメールを友達に送信。開花予定日の朝サンルームへ行ったら、ひゅーんと冷たい風が吹き込み、蕾を見ると逆に閉じている。慌てて皆様に開花1日遅れ情報を送信。

 しかし、開花を待たず飲み会は予定どおり行なわれ、8人が集合。テーブルは細長く、端から端まで距離があり、難聴の私にはテーブル端の人達の会話は聞こえない。一番端に座っているのは我が家の下宿人K子、その左が東京から来た「サイババの帰依者」で翻訳やら経験談も執筆、作家のHさん(色々不思議体験者)。右隣が「笑神」の御爺さん。

 K子は暗ーい、ソフトな青ーい、やんわり幽霊みたい。何時も目が下向き、開閉がわからない。忙しい人なのかも知れない。見た目には美しい若い娘。でもこれは年寄りの僻みかなぁー、どうも声をかけると「老婆の話に答える時間がもったいない」みたいな返事しか返ってこないのですよね。私は元々親切(おせっかい)人間ですから、色々気にして声をかけます。同居1週間目位には、もう声をかけない方が良いと分かったのですが、その日「Kちゃん、明日ここで月下美人鑑賞の夕食会があるけど参加する?」と誘いました。初めて、でもにこりともせずジッと床をみながら「ハイ、ありがとうございます、参加します」と言ったのです。

 そして、月下美人の見れない、食事会の時がきました。Kちゃんは相変わらず、遠くから見ると、しっかり食べているけど目はいつも下を向いたまま、ただ両側の「サイババ帰依者」と「笑神」爺さんの話を聞いているようです。変化に気が付いたのは、皆様がお帰りになった後です。彼女がどんどん清掃を手伝うではありませんか、それも笑顔です。顔がピンク色に輝きとても美しい!以前は青白くて…。一体何があったのでしょうか?

 「笑神」爺さんにあとで、何の話をしたか聞きました。「サイババ帰依者」にも聞きました。でもこのミラクルは今も続いています。あれ以来、いつも優しく、出かける時も戻った時も必ず老婆に挨拶に来ます。そして、先日は一緒にリンバレーを歩いてきた。「サイババの奇跡」かな、「笑神」の奇跡かなぁー。

 

月下美人  その2

 予定どおりに月下美人は咲いてくれなかった。しかし1日遅れで毎日美しい大輪と香りで2輪、3輪と続けて開花し、2回目と3回目の鑑賞会を持つことができた。そして、咲き終わった花をそれぞれが持ち帰り、湯どうししてポン酢で食べた。私は昆布を千切にして混ぜてみた。「美味い!」。来年の月下美人の開花を、今からもう楽しみにしている。

許 澄子

 

 

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