カナダは、英語とフランス語を公用語とするバイリンガルの国として知られています。そのためカナダで生まれ育ったカナダ人なら誰もが英語とフランス語を上手に操るようにイメージされる方も多いのではないでしょうか。実際のところ、バンクーバーに住んでみてカフェやスーパーでフランス語がふつうに飛び込んでくるという経験をすることがあるでしょうか。意外と公用語のフランス語より日本語のほうが耳に入ってくることが多かったりするかもしれませんね。

 それではこのカナダのバイリンガリズムとは一体どういう意味なのでしょう?!簡単にいうと、現在のカナダを植民地化し築きあげたフランス系カナダ人と英系カナダ人の両サイドに同等の地位と権利が得られるようにという目的があります。結果、連邦政府機関では、すべてのサービスが英語とフランス語で提供されることになっています。よってカナダのバイリンガリズムとは、国民が英語とフランス語の両方が話せるという語学的な意味合いより、カナダが形成された歴史的背景に重点が置かれているようです。

 2011年のカナダの国勢調査では580万人が英語とフランス語の両言語でコミュニケーションがはかれると回答しています。この数は、人口のたった17.5%がバイリンガルということになります。そしてその大半がケベック州のフレンチカナディアンです。(ちなみにBC州のバイリンガル率はBC州人口の6.8%)想像以上にバイリンガル人口が少ないのに驚いたのは、私だけではないでしょう…。

 

 

(小倉マコ)


 ■ 筆者プロフィール

カナダ在住ライター。新聞記者を始め、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で 原作も担当。

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