こんにちは皆さん。秋も深まり、だんだん寒くなってきましたね。オタワも風が冷たいながらも、外に出て紅葉を見るのが楽しみな時期となってきました。さて、『まるごとカナダ』第2回目は、豪華客船タイタニック号とカナダにまつわる話をしたいと思います。レオナルド・ディカプリオの主演した映画『タイタニック』が、日本でも大ヒットしたので、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。

 

 

 タイタニック号は、今から100年ほど前に、実在した英国豪華客船です。1912年に、イギリスのサザンプトン港からニューヨーク港へ向かう途中に、氷山に衝突し、沈没しました。その沈没した場所というのが、カナダのニューファンドランド沖だったのです。

 映画を観た方には、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックとケイト・ウィンスレット演じるローズが船内で恋に落ち、永遠のお別れをしたというイメージが強いかもしれませんが、約1500人もの犠牲者の中には、オタワのシャトー・ローリエ・ホテル(現在のフェアモント・シャトー・ローリエ・ホテル)の開業式に向かっていたチャールズ・メルビル・ヘイズ氏も含まれていました。当時カナダグランドトランク鉄道のマネージャーであったヘイズ氏は、本ホテルの設計・建築に携わっていたのですが、残念ながらホテルの完成を目にすることなく、タイタニック号と共に帰らぬ人となってしまったんですね。

 私にとってはつい最近までアメリカ色が強かったタイタニック号も、ニューファンドランド沖に沈没していたことや、またヘイズ氏のようにカナダに向かっていた乗客も合わせて35人いたことを知り、ちょっと身近に感じた歴史的出来事となりました。

(小倉マコ)


 ■ 筆者プロフィール

カナダ在住ライター。新聞記者を始め、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で 原作も担当。

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