2017年10月5日 第40号
読者の皆さん、こんにちは。オタワは9月に入ったのに珍しく30度前後の毎日が続き、Thanksgiving(収穫祭/感謝祭)前にもかかわらず、まだビーチで泳げるほどの暑さです。このまま夏が続いてくれたらなと思っているのですが、この蒸し暑さに、うんざりしている住民たちの声も耳にします。さて、今回のまるごとカナダでは、市制375周年を迎えるモントリオールについて紹介したいと思います。
今年はカナダが建国150周年となり国内のいたる所でさまざなイベントが行われていますが、その陰に隠れてしまってあまり話題になっていないのが、モントリオール市制375周年! モントリオールは、人口・経済規模においてトロントに次ぐカナダ第2位の都市(バンクーバーは第3位)で、人口の大半がフランス系カナダ人です。街では、フランス語が使われ「北米のパリ」としても知られています。バンクーバーに滞在されている方のなかには、すでにモントリオールに行かれた方も多いと思いますが、モントリオールに行くたびに「こは本当に北米?」と疑うほど、ヨーロッパにいるような気分になりますね。それはきっと、言葉だけに限らず、ヨーロッパ調の建築物に囲まれた街のなかで、現地の人たちとの交流を通して、この地独特の文化・歴史を直接肌で感じていることに関係しているのかもしれません。
モントリオールでは、375周年を記念するイベントが今年いっぱい行われているので、これを機に東海岸に遊びにくるのも良いですね。詳細はこちら。
ノートルダム大聖堂。カトリック教会がフランス系カナダ人の歴史の中枢をなしてきた(Photo: Veronica Sumeg-Ang)
■ 小倉マコ プロフィール
カナダ在住ライター。バンクーバー新報での「まるごとカナダ」「小倉マコのオタワ便り」コラムを始め、新聞記者、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で原作も担当。フェイスブックも始めました!読者の皆さんと繋がれたら嬉しいです。https://www.facebook.com/ogura.mako1