2019年4月11日 第15号
20年以上前に観たドラマ、「101回目のプロポーズ」のワンシーンで、浅野温子さんが演じる薫が妹の千恵に向かって言った言葉が今でもとても印象に残っています。それは、「男の人は弱いもの。 それを昔の女の人は知っていたの。だから、男の人にはっぱをかけたり、おだてたりして、男の人を強くしていったの。でも、最近の女の人は男の人からおだててもらったり、励ましてほしいと思ってる。だから、男の人がなかなか強くなれないでいるの。」もともと女性は誰かを愛したい。そして男性は愛されたいという生き物だったとしたら…女性はすごいパワーで芸能人を追っかけていますし、芸能人の男性は「女性にもてたいと思って音楽始めた」みたいなことよく言ってますよね。ですが、今ではそれが逆になっていて、特に女性は「愛されたい!」っていう気持ちが強くなってきてるように感じます。
そこで、少しだけ立ち止まって考えたいのは、男性は女性から愛されるような男になる努力をしているのか。女性はパートナーを愛する努力をしているのか。女性として、愛されたい気持ちが愛したい気持ちよりも勝ってないかどうか。愛されたい気持ちは全然悪くないと思います。むしろ、正直なところ、い〜ぱい愛されたいです。その方が楽でしょうし、幼い頃祖母から、「愛してくれる人と一緒になった方が、女性は絶対に幸せになれるから」とよく念を押されたことを覚えています。
愛し愛されるバランスを見直してみる
恋愛、結婚、夫婦関係に関心がある人がすごく多いですし、カウンセリングでもこういった人間関係のご相談がすごく多いのも確かです。そして、カップル・夫婦間でモヤモヤしていることがクリアにならなかったりするのは、男性はパートナーから愛される努力、そして女性はパートナーを愛する努力のバランスがちょこっとうまくとれていないときかもとさえ思えてきます。
女性は本来持っている母性で男性を包み込むことができる。そして、男性はそんな女性に愛されることで強くなり、自分を愛してくれている人を守ろうとする。そして、女性は愛されていることを確認できることで、さらに愛する力が蓄えられ、その女性を男性はもっと愛するようになり、女性は幸せをさらに感じる。これが『愛されている方が女は幸せになれる』という感じなのでしょうか。
女性ってすごく強いですし、愛するパワーがハンパないですし、男性は愛の受容パワーがハンパない。男性は好きでない女性から「好き」って言われても嬉しいけど、女性は好きでもない男性から「好き」ってグイグイ来られると、セクハラやストーカー扱いしてしまう。なので、私達はこの本来の“エッセンス”のままでいればいいのではないかと思います。そうすることで、魂が求めるパートナーと出会って、ラブLoveの信頼関係が築けるような気がします。
もし、なかなかご縁がないって思っていたり、今の2人の関係にちょっと違和感を感じていたり、 好きではないけど、一人でいるよりはいいからって思っていたり、素直に気持ちが伝えられないって思っている人は、もう一度自分の“エッセンス”を信じてみてみるのもいいですね。
そうすれば、人を愛する、そして愛を受け容れる勇気が出てくるかもしれません。男性も女性も、「愛されたい!」の方が強くなりすぎているときは、縁があるのに、すれ違っていたりしてなかなか出会わないものです。
だからこそ、理想の人をパートナーにしたいと思った場合は、その理想の条件をリストアップ。そして次に、その理想の人がどんな条件をリストアップするのかも考えてみてくだい。また、そして、一緒になりたいと思えば、その理想の人がどんなパートナーを選ぼうとしているかも一緒に想像して、それに近づくための努力は必要かもしれませんね。
Sunny Chung MBA, MCP, RCC, CPF
カナダ・BC州認定心理カウンセラー。 BC州認定アドラーペアレンティング・エデュケーター。クシ・アカデミー認定マクロビオティック・インストラクター。スピリチュアルカウンセラー。アメリカで心理学学士号&経営学修士、カナダで心理学カウンセリング修士取得。10年間アメリカ・カナダの企業でコミュニケーション、人間関係、パフォーマンスなどをコーチング。心理カウンセリングはアドラー心理学、CBT、脳科学、およびアートセラピーをもとに、世界でここしかないホリスティックなカウンセリングを日・英語で提供している。また、いろいろなテーマで各種セミナーを随時開催。カウンセリング&ワークショップの詳細はウェブサイトから。
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