2017年6月15日 第24号
会話のコツは何だろうか。そもそもそれがこのコラムの主旨である。会話には質問と答えで成り立つが、自ら会話を始める「切り出し方」も大切である。会話の切り出しは、ただ単なる近況を伝えることであったり、または重要なことをプライベートで伝えたい時にも必要とされる。そういう場合は以下の言葉を利用して会話を始めたい。
Can I tell you something? これを言うだけで、相手の関心を引く。日本語的には「ちょっと聞いて」が該当するのかもしれない。
“Can I ask you something?” 「ちょっと聞いていい?」 何か言いたいと感じるときにはこう言うと、相手の注意を引く。
“Can I say something?” 「ちょっと言ってもいい?」 こう切り出すと、聞く側としては、「何言ってくるんだろう?」と思って聞き返してくるので、その間が興味深い。
何かを提案したい時
Can I give you some advice? 「アドバイスしてもいいかな?」
“Can I give you a suggestion?”
“I have a suggestion”
いずれの場合も「提案があるんだけど」という切り出し方となる。
上記のような質問に対して、受け応える法としては、”Sure”(いいよ)とか、”Go ahead” (どうぞ)、または”Shoot”等で良い。または”Let’s hear it”(聞きたいね)や、”Tell me(us)”と言えば、もっと乗り気のある聞き方ととられる。
“OK”と返すのも問題はないが、言い方によってはあまり乗り気がないと思われることもある。
How about this? 「こんなのはどう?」
話を切り替えたい時、または話がまとまらないときに提案したい時に用いるとても効果的な表現である。 前にした会話(出来事)について触れるとき、
“About what we were talking about the other day…” この前言ってた(話していた)ことなんだけど
“About yesterday…” 昨日のことだけど
”I’ve been thinking…” 前から思ってたんだけど もし誰かが触れた内容について付け加えたい時
“About that…”その件なんだけど
“That reminds me…”そういえば
“Speaking of which…”〜と言えば…
「会話上手は聞き上手」。会話で話されていることから、または相手の言うことから次の会話に持っていくヒントを得ることでいい会話が生まれる。
(文・イラスト 亀谷長政)