2017年3月16日 第11号
2010年よりUnicodeで登録されて以来、北米でもスマートフォンで頻繁に使われ、外来語として英語の単語にもなってしまった絵文字(emoji)、その人気はエモジクッションをはじめ、映画化にさえなってしまった。 今日はこの絵文字で表現される主な顔を英語で何と呼ばれているかを見て逆にその英語を活用してみよう。
にっこり顔 smiley face
いつもニコニコしている人のことを“smiley”と呼ぶ。
“It’s that smiley girl again!” 「またあの笑顔の子だ!」
ニンマリ顔 grinning face
とてもうれしい時に見せる大きな笑顔。
逆さ顔 upside-down face
“upside-down”は逆さまのこと。逆立ちは”hands-stand”という。
投げキッス throwing a kiss
キスを投げるのは“throwing a kiss”だが、手のひらからキスを吹きかける様子は”blowing a kiss”という。 当然キスをしている様子の顔は”kissing face”と言う。
怒り顔 frowning face
日本語の絵文字では「しょんぼりした顔」と言われているらしいが、英語で“frowning”(フラウニング)というと、眉間にしわを寄せてむっとした顔のことを表す。
ニヤリと笑った顔 smirking face
口の片端が少しだけ上がって、ニヤリと笑った様子を“smirking”(スマーキング)というが、日本語の「ほくそえみ」という表現に近い英語でもある。「嫌味たらしく笑う」という表現も“smirking”で通じる。
つまらない顔 unamused face
“unamused”(アンアミューズド)は「感心しない様子」を表す言葉である。口がへの字になって、横を見ている顔を「つまらない顔」と名付けられているようだが、どこか納得していない様子は「疑っている顔」“doubtful face”ともとられる。
がっかり顔 disappointed face
がっかりした様子は満足させることのできなかった様子”unsatisfy”、または”disappoint”(悲しませる、がっかりさせる)という意味を含めた”disappointed”が使われている。
無表情 expressionless
目と口が横線の顔は表情がない様子を表すため、“expression”(表現)“less”(無し)となる。そのほか、感情“emotion”がないという意味で“emotionless”でも通じるだろう。
オタク顔 nerd face
最後に日本語で「オタク」とされている言葉は、どちらかというとコンピューターによく通じている人たちがステレオタイプとなっているが、何か特定のことに没頭する人たちのことを“nerd”と呼んでいる。
絵文字だけでも、これだけ顔の表現を学ぶことができるが、それらをいちいち説明するより一文字で表すことのできる絵文字は、英語で言うならば“brilliant”「天才的」ともいえるだろう。
(文・イラスト 亀谷長政)