製薬会社大手のファイザー・コンシューマー・ヘルスケア社は、同社の乳幼児用液体かぜ薬をリコールすると発表した。

 カナダ保健省によると、対象となるのは以下の商品の中で、特定の製造ロット番号を持つもの。

 『Advil Pediatric Drops』、『Children's Advil Cold』、『Children's Advil Fever from Colds or Flu』、 『Children's Advil』、および『Advil Pediatric Drops Fever from Colds or Flu』。  使用前に容器を指示通りに振らないと、成分のイブプロフェンの含有量が使用のたびに異なる危険性があるという。

 対象となる製造ロット番号については、カナダ政府のウェブサイトで確認できる。

(『healty』『canadian』『advil』『recall』で検索。)

 

 食品・飲料会社大手のネスレ・カナダは、予防的措置としてベビーフードのリコールを行うと発表した。

 対象となったのは、テトラパック入りの乳児用飲料『Nestle Good Start 2 Concentrate 359ml with Omega Infant Formula』。

 ネスレ社によると、ベビーフードに含まれたミネラル分が時間の経過とともに分離し、黒い浮遊物として現れる可能性があるという。

 該当する製造バッチコードは、512857211A、512957211A、512957212A、513057211A、また箱詰めパックのケースUPC番号は0-00-65000-49277-4となっている。

 

 スパイダーマンやバットマンといったヒーローを生み出してきた、マーベル・コミックスの漫画本から生まれた新しいスーパーヒーロー、デッドプールの映画が12日に公開された。主人公のデッドプールことウェード・ウィルソンを演じるのは、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー出身のライアン・レイノルズ。

 その彼が映画公開当日、アルバータ州エドモントンに住む13歳の少年と、この映画を1カ月以上前に見たことを自身のフェイスブック上で公表した。

 少年の名前はコナー・マグラース君。彼もデッドプールの大ファンだが、2年以上白血病と闘っている。

 彼は、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで行われたこの映画の試写会に行きたいと願っていた。闘病生活を送る子供たちの願いをかなえる活動をしている団体、メイク・ア・ウィッシュ・ノーザン・アルバータが、マグラース君の願いをかなえようとロサンゼルスまでの旅行をアレンジしていたのだが、直前になりマグラース君の病状が悪化、入院する事態となったためこの企画は中止となった。

 その代わりに同団体は、ライアン・レイノルズを入院中のマグラース君のもとに送る手配をした。そして1月8日、マグラース君にとって忘れられない出会いが起こった。病院内でライアン・レイノルズと面会したマグラース君は、そのあと彼のほかごく限られた人たちだけで公開前の映画を鑑賞。さらに今後も連絡を取り合おうと約束した。

 この時に撮影した二人の写真を、ライアン・レイノルズは12日の自身のフェイスブックに投稿。マグラース君のことを『この世で最高のデッドプール・ファン』と紹介するとともに、彼のための募金を呼びかけている。なお最近の病気の進行状況から、マクガース君は骨髄移植のドナーも探し始めているという。

 

 エドガー・ラテュリプさんがオンタリオ州キチナーの養護施設から行方不明になったのは、1986年のことだった。当時21歳だったラテュリプさんには知的障害があり、精神年齢は12歳程度だった。また過去に自殺未遂を起こしたこともあり、何がしかの事件に巻き込まれたのではないかと、母親は心配していた。

 ところが11日、その彼が別人としてキチナーから車で1時間半ほどの町セント・キャサリンズで暮らしていたことが確認、公表された。地元警察によると、30年前に施設を抜け出したラテュリプさんはナイアガラ・フォールズ行きのバスに乗車、途中のセント・キャサリンズで下車したらしい。

 その後転倒した際に頭を損傷したことから、自分の名前を含めほとんどの記憶を失い、全くの別人として30年間ひっそり暮らしてきたというのが、ことの真相らしい。

 そんな彼がことし1月に、ひょっとしたら自分の本当の名前はエドガー・ラテュリプかもしれないとソーシャルワーカーに告げたことから、警察が本人と面会。ラテュリプさんは次第に戻ってきた記憶を語り、さらにDNA鑑定の結果から本人であることが確認された。

 ラテュリプさん発見の知らせを警察から10日に聞かされた、同州オタワ在住の母親のシルビア・ウィルソンさんは、彼との再会の準備を進めているという。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーをはじめ、北米のいくつかの都市で毎年4月20日に行われているマリファナ支持者の集会、フォー・トゥエンティ(4/20)。これは4月20日の午後4時20分に参加者が一斉にマリファナタバコに火をつけ、マリファナ合法化へのアピールをするといったもの。

 昨年20回目を迎えたバンクーバー集会では、会場となった市中心部のアートギャラリー前広場に2万人近いマリファナ愛好家が集結したが、その数は年を追うごとに増えている。

 ことしは同広場が改装中となること、さらに多くの参加が見込まれることから、会場を同じ市中心部でも海辺のサンセット・ビーチに移すことにした。この集会はもともと無許可で行われているが、集会オーガナイザーは許可に必要な条件を満たし、安全には万全を期している。砂浜という性格上火の不始末の危険性も低い、と取材に説明している。

 しかしビーチを管理する公園理事会は、そもそもこのビーチは公園であり喫煙は禁止されていること、また近くにある保育施設や水泳施設へのアクセスが混雑で妨げられる恐れをあげ、この集会に難色を示している。

 また集会オーガナイザーが、公園理事会に何の事前協議もなく会場移転の決定をしたことにも不満を示しており、理事会としてこの集会を憂慮している旨を文書でバンクーバー市長に通達するとも話している。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。