スパイダーマンやバットマンといったヒーローを生み出してきた、マーベル・コミックスの漫画本から生まれた新しいスーパーヒーロー、デッドプールの映画が12日に公開された。主人公のデッドプールことウェード・ウィルソンを演じるのは、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー出身のライアン・レイノルズ。
その彼が映画公開当日、アルバータ州エドモントンに住む13歳の少年と、この映画を1カ月以上前に見たことを自身のフェイスブック上で公表した。
少年の名前はコナー・マグラース君。彼もデッドプールの大ファンだが、2年以上白血病と闘っている。
彼は、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで行われたこの映画の試写会に行きたいと願っていた。闘病生活を送る子供たちの願いをかなえる活動をしている団体、メイク・ア・ウィッシュ・ノーザン・アルバータが、マグラース君の願いをかなえようとロサンゼルスまでの旅行をアレンジしていたのだが、直前になりマグラース君の病状が悪化、入院する事態となったためこの企画は中止となった。
その代わりに同団体は、ライアン・レイノルズを入院中のマグラース君のもとに送る手配をした。そして1月8日、マグラース君にとって忘れられない出会いが起こった。病院内でライアン・レイノルズと面会したマグラース君は、そのあと彼のほかごく限られた人たちだけで公開前の映画を鑑賞。さらに今後も連絡を取り合おうと約束した。
この時に撮影した二人の写真を、ライアン・レイノルズは12日の自身のフェイスブックに投稿。マグラース君のことを『この世で最高のデッドプール・ファン』と紹介するとともに、彼のための募金を呼びかけている。なお最近の病気の進行状況から、マクガース君は骨髄移植のドナーも探し始めているという。