ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーをはじめ、北米のいくつかの都市で毎年4月20日に行われているマリファナ支持者の集会、フォー・トゥエンティ(4/20)。これは4月20日の午後4時20分に参加者が一斉にマリファナタバコに火をつけ、マリファナ合法化へのアピールをするといったもの。
昨年20回目を迎えたバンクーバー集会では、会場となった市中心部のアートギャラリー前広場に2万人近いマリファナ愛好家が集結したが、その数は年を追うごとに増えている。
ことしは同広場が改装中となること、さらに多くの参加が見込まれることから、会場を同じ市中心部でも海辺のサンセット・ビーチに移すことにした。この集会はもともと無許可で行われているが、集会オーガナイザーは許可に必要な条件を満たし、安全には万全を期している。砂浜という性格上火の不始末の危険性も低い、と取材に説明している。
しかしビーチを管理する公園理事会は、そもそもこのビーチは公園であり喫煙は禁止されていること、また近くにある保育施設や水泳施設へのアクセスが混雑で妨げられる恐れをあげ、この集会に難色を示している。
また集会オーガナイザーが、公園理事会に何の事前協議もなく会場移転の決定をしたことにも不満を示しており、理事会としてこの集会を憂慮している旨を文書でバンクーバー市長に通達するとも話している。