2016年7月28日 第31号

 オンタリオ州政府は26日、同州のアルコール販売を運営管理する州営リカーコントロール・ボード(LCBO)が、アルコール購入が可能となるオンラインサイトを立ち上げたと発表した。約5千種類の商品が揃えられているという。

 このサイトで購入された商品は、自宅もしくは近くのLCBO店に配達が可能となる。チャールズ・ソーサ同州財務相によれば、50ドル以上の購入でLCBOへの配達は無料となり、自宅配達の場合はカナダポストを通して1つの注文につき12ドル+税で配達されるという。

 ソーサ財相は、さらに今回のオンライン注文サイトでは、ブリティッシュ・コロンビア州、ケベック州のワインも注文できるようになっていると語った。22日に国内州首相会議で3州がワイン販売の一部自由化を認めることで合意したことを受けての措置。

 LCBOはオンラインサイトのみでの販売種類も800あるとして、サイトでの商品充実を強調している。

 

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2016年7月28日 第31号

 リオ五輪に出場するチームカナダが26日、カナダオリンピック委員会から発表された。第31回オリンピック競技大会2016リオデジャネイロは8月5日に開幕、21日までの17日間、大会史上初の南アメリカで開催される。実施競技は28競技306種目。新種目として、ゴルフ、7人制ラグビーが追加された。

 カナダ代表は今大会313選手が出場、女子187人、男子126人。年齢は16歳から56歳までと幅広い。地域別では、オンタリオ州132人、ブリティッシュ・コロンビア州68人、ケベック州54人。最年長選手はボート女子エイトのレスリー・トンプソン‐ウィリー選手。五輪出場は8回目。大会史上女子最高出場タイ記録。

 この300人の選手団を率いて、開会式で入場行進する旗手も21日にオタワの国会前で発表された。旗手を務めるのはトランポリン女子のロージー・マックレナン選手。前回のロンドン大会でカナダ唯一の金メダリスト。五輪出場3回目、オンタリオ出身27歳。今大会でもメダル獲得が期待されている。

 「開会式で国を代表してチームを率いることができることをカナダ人として誇りに思う」とマックレナン選手。記者会見では同席したジャスティン・トルドー首相と共に、メープルリーフを大きく振って笑顔を見せた。

 カナダは前回大会では、金メダル1、銀5、銅12、計18とメダル数はあったものの、得意とするボートやカヌーで金メダルが取れなかった。

 注目は個人種目では、常にメダルを狙える水泳の競泳、飛込み、ボート、カヌーの全種目、そして何と言っても陸上男子。短距離、リレー、走高跳で期待がかかる。団体競技では、前回銅メダルのサッカー女子、そして今回初参加のラグビー女子。またプロからの参加で、テニス女子ユージーニ・ブッシャード選手が出場を発表した。ウィンブルドンで2位だったテニス男子ミロス・ラオニッチ選手は出場を辞退している。

 

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2016年7月28日 第31号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市は、市民レクリエーション施設を充実させるため、来年より仮設プールを市内各所に設置する考えを21日に発表した。

 記者会見でバンクーバー公園局局長のサラ・カービー=ヤングさんは、夏の日差しが強い季節になるたびに、市民からアウトドアプールの要望が数多く寄せられていると述べている。さらに、その数をカナダ国内の他の都市と比較すると、バンクーバーが圧倒的に少ないことが分かるとも付け加えている。

 こうした状況を改善するため、来年春には仮設プールの設置を予定しており、その数は5つぐらいになるだろうとしている。しかしそれでも、他都市の後塵を拝する状態だとカービー=ヤングさん。

 また、同局はこれから10カ月をかけ、バン・スプラッシュと名づけた市民コンサルテーションを行っていく。その市民ヒアリングを通し、仮設プールの設置場所などを決定していく。

 従来型のアウトドアプールは建設費も維持費も高くつくのに対し、仮設プールはそれらを安く押さえられるメリットがある。仮設プールの寿命は5年から10年だが、適切な下水や電源、プール利用に必要となる設備にアクセス可能な場所なら、簡単に設置ができるという。さらに設置後でも必要ならば移動させることも可能だ。またその費用は100万ドルから200万ドルの間になると、公園局では予測している。

 同市内に存在するアウトドアプールは、キツラノ・ビーチやセコンド・ビーチ、またニュー・ブライトンなど海岸沿いで、逆に市の東部や南部では全体的に施設不足の状態にあるとカービー=ヤングさん。また同局では、アメリカ・ミネアポリス市の植物を使って水を処理するプールや、ニューヨーク市の、水上に浮くはしけに設置した移動型プールのような革新的なものも、今後の選択肢となりうるとしている。

 

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2016年7月28日 第31号

 社会現象となりつつある携帯ゲーム、ポケモンゴー。その魅力ゆえに危険を顧みないプレーヤーが問題となりつつある。

 そんな中、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの公共交通機関カナダラインの駅ホームで、ポケモンをゲットしようとしたとみられる若者が、線路内に飛び降りる事件が7月19日、発生した。

 場所はシティセンター駅で、2人連れの若者のうちの1人が突然ホームから線路に飛び降り、携帯電話をかざしたまま20秒ほど線路にそって移動、それからホームに這い上がったという。

 通報を受けた交通警察官が現場に到着する前に2人は現場から走り去ったため、ポケモンゴーのプレー中に線路に降りたのかどうかは確認できていないが、当時の状況からその可能性が高いと交通警察ではみている。またこのため警報装置が作動し、ホームに進入する前だった列車が緊急停止する事態となった。

 カナダラインを運行するトランスリンクでは、線路内には600ボルトの高圧線(給電用レール)が敷設されており非常に危険であること、またゲームに熱中するあまり、ホームの黄色線を越えたことにも気が付かずに、線路内へ転落するようなことがないよう注意を呼びかけている。

 ポケモンゴーでは、駅やバスターミナルがホットスポット(ポケモンが多く発見できる場所)となっていることが多く、深夜のローヒードやメトロタウンといった主要バスターミナルに、携帯を掲げた大勢の人が集まっていることもよく見かけられる。

 また、このゲームを犯罪の手口に利用するケースも発生している。23日には同州デルタ市のアニービル・リオンズ公園に、オンライン上で知り合った人物と、このゲームをプレーするために訪れた19歳の女性が襲われ、同市警察が31歳の男を逮捕している。

 

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2016年7月28日 第31号

 サスカチワン州北部の原油パイプラインで21日起こった流出事故で、ノース・サスカチワン川に大量の原油や添加物が流れ込み、この川の水を上水道に使っている地域では代替策の準備に追われている。

 パイプラインを管理するハスキー・エナジー社による、流出現場近くでの原油回収が失敗、およそ20万から25万リットルの原油がノース・サスカチワン川に流れ込んだとみられている。その下流の町ノース・バトルフォードでは川からの取水を中止、地下水の使用に切り替えたが、供給量は十分でないという。

 また、人口約3万5000人のプリンス・アルバートでは、取水を中止した場合に備え、別の川ーサウス・サスカチワン川ーからの取水のためのパイプパイン敷設を開始したが、総延長は20キロメートル以上になる見込み。

 流出した原油などは、川の湾曲部で滞留したりするため、全てが流されるまでには時間がかかるだろうと、サスカチワン州政府の水道管理局は話している。また、他の川からの取水のためのパイプライン敷設は、もし冬に事故が起こっていたら実現できなかったと付け加えている。

 

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読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。