2016年7月28日 第31号
サスカチワン州北部の原油パイプラインで21日起こった流出事故で、ノース・サスカチワン川に大量の原油や添加物が流れ込み、この川の水を上水道に使っている地域では代替策の準備に追われている。
パイプラインを管理するハスキー・エナジー社による、流出現場近くでの原油回収が失敗、およそ20万から25万リットルの原油がノース・サスカチワン川に流れ込んだとみられている。その下流の町ノース・バトルフォードでは川からの取水を中止、地下水の使用に切り替えたが、供給量は十分でないという。
また、人口約3万5000人のプリンス・アルバートでは、取水を中止した場合に備え、別の川ーサウス・サスカチワン川ーからの取水のためのパイプパイン敷設を開始したが、総延長は20キロメートル以上になる見込み。
流出した原油などは、川の湾曲部で滞留したりするため、全てが流されるまでには時間がかかるだろうと、サスカチワン州政府の水道管理局は話している。また、他の川からの取水のためのパイプライン敷設は、もし冬に事故が起こっていたら実現できなかったと付け加えている。
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