2016年7月28日 第31号

 社会現象となりつつある携帯ゲーム、ポケモンゴー。その魅力ゆえに危険を顧みないプレーヤーが問題となりつつある。

 そんな中、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの公共交通機関カナダラインの駅ホームで、ポケモンをゲットしようとしたとみられる若者が、線路内に飛び降りる事件が7月19日、発生した。

 場所はシティセンター駅で、2人連れの若者のうちの1人が突然ホームから線路に飛び降り、携帯電話をかざしたまま20秒ほど線路にそって移動、それからホームに這い上がったという。

 通報を受けた交通警察官が現場に到着する前に2人は現場から走り去ったため、ポケモンゴーのプレー中に線路に降りたのかどうかは確認できていないが、当時の状況からその可能性が高いと交通警察ではみている。またこのため警報装置が作動し、ホームに進入する前だった列車が緊急停止する事態となった。

 カナダラインを運行するトランスリンクでは、線路内には600ボルトの高圧線(給電用レール)が敷設されており非常に危険であること、またゲームに熱中するあまり、ホームの黄色線を越えたことにも気が付かずに、線路内へ転落するようなことがないよう注意を呼びかけている。

 ポケモンゴーでは、駅やバスターミナルがホットスポット(ポケモンが多く発見できる場所)となっていることが多く、深夜のローヒードやメトロタウンといった主要バスターミナルに、携帯を掲げた大勢の人が集まっていることもよく見かけられる。

 また、このゲームを犯罪の手口に利用するケースも発生している。23日には同州デルタ市のアニービル・リオンズ公園に、オンライン上で知り合った人物と、このゲームをプレーするために訪れた19歳の女性が襲われ、同市警察が31歳の男を逮捕している。

 

System.String[]

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。