今や単に生の食品だけでなく、加熱では失われてしまう酵素やビタミンなどを積極的に摂る食のスタイルも意味するローフード(raw food)。バンクーバー在住のSonoさんは、ローフードメニューをカフェで提供し、その傍らハンズ・オン・ヒーリングを実践。この春からは直感医療のセッションも始めた。その道のりと思いに迫った。
デトックスに駆られて
日本とカナダで医療関係の仕事に携わった経験を持つSonoさんは、西洋医学の利点を認識しながらも、より自然な方法を求める気持ちから、タイマッサージやレイキなどの代替医療や食生活へと目を向けるようになった。肌に吹き出物が出始めたのはオーガニック中心の食品をとるようになってからのことだ。「デトックスが始まったんです。もっと体の浄化をと、ケールやビーツなどの野菜ジュースを飲むようになりました」。さらにデトックスが進んだことで、ローフードの魅力にぐいぐいと惹かれていった。「ヨガが単にポーズをとるだけでないのと同じように、ローフードも食事の方法だけでなく、暮らし方そのものでなんですね。体にいいことを心がけているうちに感覚が敏感になっていき、自分の汚れを落としたい気持ちに駆られて、身に着けるものや洗剤、住環境にもナチュラルなものを求めるようになりました」。
心の浄化も
その後、ビーガンカフェ「Eternal Abundance」で、オリジナルのローフードメニューを作成する機会が与えられ、店で調理して提供する仕事を始めたが、興味のある分野だけに仕事にのめりこみ、一時体を壊してしまった。体のためにと、瞑想やヨガにも励み、自己変革を目的とするワークショップにも参加した。「そこで自分をケアし、愛することの大切さに気付いたんです。いくら自分のネガティブな面が気になっても、自信がなくても、私というものは私しかいないのだから、自分で自分をケアするしかないと」。ある本で知ったアファーメーション(自分へのポジティブなメッセージの語りかけ)も始めた。そのうち自分の内面に変化が起きていることを実感。その頃素敵な人との出会いが訪れたのも無関係ではないだろう。
自分の心に問いかけて
心と体の健康に広く関心を寄せているなかで、出会ったものの中に「Medical Intuition (直感医療)」があった。エネルギーに敏感な自分の体質も生かせると感じ、このMedical Intuitionの講習を受講。数多くの実践練習を経て、セラピストとしてこの春から本格的に仕事を開始した。Medical Intuitionのリーディングでは、身体のエネルギーの状態を読み取り、体のトラブルやその奥にある感情、背景にある過去生の情報など、クライアントにとってその時に必要な情報を伝えていくのが仕事だ。
いろいろと思い悩み、物事を判断できない人へのアドバイスを求めると「ハートをケアしてハートに聞くこと」とSonoさん。そのハートのケアとなるのは「自分を愛すること」だと教えてくれた。ハートを開きたい人、自分の枠を外して新しい世界を生きたい人、変わろうとする意志を持った人にぜひこのMedical Intuitionのセッションを活用してもらいたいという。
ローフードについても5月から月3回の講習会を開始予定だ。「より新鮮でオーガニックの食品を食べてもらいたいです」と語るSonoさんのすがすがしい姿が印象的だった。
Sono Sugimotoさん
直感医療、エンジェルレイキ、タイマッサージのセッションをバンクーバーとノースバンクーバーにて提供。ローフード講習会の詳細はhttp://rawlivinghappiness.blogspot.ca/を参照のこと。個人講習の希望にも応じている。
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Eternal Abundance
●住所:1025 Commercial Drive, Vancouver, BC
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●URL:http://eternalabundance.ca/
2013年4月25日 17号掲載