2019年8月15日 第33号

バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。


足の赤信号・ひざの痛み・その2

<筋肉のアンバランスは痛みをつくる>

ひざの痛みの原因は複雑ですが、案外スポーツで筋肉をきたえているのに痛めている方も多いようです。その原因のひとつに筋肉のアンバランスがあげられます。

大腿四頭筋(1)が強すぎる

 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)は普通に『歩く』『走る』という動作に常に使う筋肉。

 さらに運動で、より効果的にきたえられやすい筋肉です。 内側筋(2)が比較して弱いとどうなるか?

 内側筋は前回もお話ししたように運動していても案外、きたえにくい筋肉。よって次のことがしばしば起こる。

 ひざ周辺の筋肉はひざを支えるようまっすぐについていると思っていたら大間違いで、図のように『大腿四頭筋』は少し斜めになってひざについています。これが『クセモノ』。

 大腿四頭筋の筋力は発達し、強くても内側筋が弱ければひざは当然(←図の矢印)の方へひっぱられ、外へ外へと押されます。

 この筋力のアンバランスがひざの変形や痛みを引き起こします。

 

<筋力のアンバランスをなおすには?>

●内側筋をきたえる:変形スクワット

 (1)つま先、ひざを外側(45度くらい)に向けて立ち、ひざを外へ開く。
 ※ひざとつま先の方向は常に同じにして! じゃないとひざを痛めます。

 (2)ジワジワと内側筋に力を入れて足をそろえる。(ギューッ)
 ※「内側筋を鍛えているんだ!」と強く意識すること! 意識すると効果が全く違います。

●ひざ関節外側や靭帯をのばす

 (1)図のように仰向けから、片ひざを曲げ、足の甲を反対の足のつけ根にのせる。

 (2)ゆっくり息を吐きつつ、内ももを伸ばすようにひざを外へ押す。30秒程保ち、ゆっくりもどる。保つ間は自然に呼吸を続けて!
 ※負担のかかりやすいひざの外側を伸ばせる。

 ストレッチング(伸ばす)ことは前回でお話ししたように、すべての人に大切なこと。筋肉に血液を送り、若さを保ちます。

 また『筋肉』がある人(スポーツ大好きな人)ほど必要だということも忘れないでください。(=筋肉は『筋力』だけでなく『柔軟性』も不可欠。柔軟性に欠けるとケガが多くなりますョ。)

 

≪和子からの一言≫
 体の関節の中でも特にひざはとてもデリケートな関節のひとつ!ポーズを行う時は勢いをつけずに、必ず体の声を聞きながら心地よく呼吸のできる所で保ちましょう。そして穏やかな長い呼吸をすることをお忘れなく!

〜KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるやさしいオールレベルのヨガを行っています〜

 

●日本語によるヨガレッスン・スケジュール●

<午前のクラス>
(火)10:00〜11:00 Balance Acupuncture & Yoga(4338 Main St. Vancouver)
(水)10:15〜11:15 日系センター内 武道場 (6688 Southoaks Cr. Burnaby)
(木)10:00〜11:00 プレゼンテーションハウス (333 Chesterfield, North Vancouver)
(金)10:00〜11:00 キツラノスタジオ (1680 West 6th Ave. Vancouver)

<午後のクラス>
(火)1:30〜2:30スティーブストンコミュニティセンター (4111 Moncton St. Richmond)

プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。

ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917/This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。