2018年10月25日 第43号

 前回、私の心の闇=自分に対するネガティブ思考の話をしたよね。そして、そのネガティブ思考=間違ったアイデンティティーは、他人から言われたことが原因となる場合が多いということ。そして、そんな他人の意見は“玉ねぎの皮”のように私たちに覆いかぶさり、知らず知らずのうちに私たちが本来の自分らしさを見失っていく原因になるという話でした。今回は具体的に、私がそんな間違ったアイデンティティーから今の自分を切り離すためにしたこと、 “玉ねぎの皮むきセルフヒーリング”を紹介します。ただここではっきりお断りをしておきますが、私は医師でもセラピストでもないから、あくまでも参考ということでこれを読んでみてね。

 まずは、このセルフヒーリングをする時は、必ず静かな部屋で一人になること、体のコンプレックスを克服したい子は、裸になって鏡の前に立つ。自分の体をよく観察し、どのような感情が出てくるか内観する。性格や能力についてのコンプレックスを克服したい子は、服は着たままでいいから鏡の中の自分をよく観察し、呼吸をゆっくりしながら自分のことを考えて、どんな感情が出てくるか内観する。

 自分に対してネガティブな言葉が思い浮かんだら、

1.自分の嫌いな体の部位や自分の性格に対する感情、人から言われたネガティブなコメントを言われた通り紙に詳しく書きだす。例えば、私の場合は、“お前の手、ごつくて男子かと思った”。

2.それから、出てきた感情、ネガティブな言葉を誰に言われたか、いつどこでいわれたのか、できるだけ詳しく紙に書く。

 小学校の低学年、給食の配膳をしていた時に男子生徒の一人にみんなの前で言われて注目を浴びて、笑われた。ものすごく恥ずかしくて悲しかった。自分はごつくて、女らしくない、ダメな女だと思った。

3.言われた言葉に対して、どう感じるか内観する。そして、その事実が真実かどうか客観的に判断する。もし言われたことが事実なら、それを受け入れ自分を向上させる決心をする。

 もし言われたことが事実でないなら、言われたことと今の自分を完全に切り離す。このすべてが終わったら、紙を目の前で燃やして、その紙が消えてなくなるのをしっかり見届けると同時に、自分のネガティブな思考と今の自分を完全に切り離す。

 この経験以降、ずっと自分の手=体はごつくて、自分はかわいい女子にはなれないと思った。今、あの時の状況を客観的に考えてみると、小学校の低学年の男子は身体的に女子より成長が遅い。成長が早かった自分は当時、男子よりも体格が大きかった。だから小柄な男子が“ごつい”というのは理解できる。でも、たかが小学生一人の子供の冷やかしの言葉を、なぜ大人になった自分は鵜呑みにして、いまだにずっとそれを信じ続けていたのか、おかしい。

4.鏡の前に戻って、今度はポジティブな意見を自分の体や性格などについて紙に書きだし、その言葉を体と心にしみこませる。もし努力をして直していけることであれば、具体的なプランを立て詳しく書き出す。例えば、メークをもっと勉強する、ダイエットを始めるとか、その際あまり難しすぎて失敗するような目標は立てない。

 私の結論、私の手=体は男子みたいにごつくない。私は“美しい”と紙に書く。マニュキュアを塗って女らしい指先をキープすることが、私の自分の手に対するネガティブな思考に対する努力。

5.最後に自分で書いたポジティブな自分のイメージをいつも見るトイレなどの鏡などに張っておき、毎日読み、自分のポジティブなイメージを自分自身に植え付けていく。

 あなたの自分に対する心の闇=ネガティブ思考が強ければ強いほど、紙を燃やす所は何回か繰り返さなければいけないかもしれない。最初は嘘でもいいから、とにかく思いっきりポジティブな言葉を自分に浴びせかけることがものすごく大事。絶対に自分に対して諦めず、焦らず、ゆっくり、優しく自分の気持ちと向き合う。そして絶対にみんなに知っておいてもらいたいことは、“あなたという存在は、世界に一つしかなくて、絶対的に愛される価値をもって生まれてきた人間であること”を忘れないで。自分が変わりたいと思えば、誰だって身心ともに美しく、ポジティブで自分のことが大好きな人間に絶対に変われるから。

 私のトイレの鏡には…私は美しい、価値がある人間、神に愛されている…ってマジで書いてあるよ。そして今でも毎朝、私はこれを見ながら自分を愛する努力をしてる。

 

 


作者プロフィール ドナルド涼子

BCRPA Supervisor of Group fitness & Yoga ,Personal trainer, Older Adult, 200H Yoga Teacher

47歳、愛知県出身、1999年に結婚を機にカナダに移住、34歳の時にフィットネスインストラクターの道に進むとすぐ、女性に人気のカリスマインストラクターへ成長する。2016年ベストインストラクター賞を受賞。43歳の時に、アマチュアボディービルのビキニコンペティションを趣味として始め、地区、州大会にて優勝、上位入賞経験あり、現在次の全国大会に向けてトレーニング中。また、フィットネスプロフェッショナルへの講習活動、地域の学校でのヨガ、フィットネス指導、老略男女問わず、心と体の健康と幸せの為の活動を行っています。また、近年マスメディアにも出演、読売テレビ、グッと地球便、Nikkei TV Chipapa など。こんな肩書を持つ私ですが、若かった頃は、性格ブス、デブ、ネガティブ、ずっと自分の事が大嫌いだった。そんな私には、運命を変えてくれる主人との出会いがカナダで待っていた。出会った瞬間にビビット来て、この人と結婚するってわかった私は、出会って1週間後に彼の実家に転がり込んだ?!そして、結婚、異国の地で2児の母になる。気が付けば20年、今の私は心から幸せ、自分大好き。私がどうやって幸せをつかんだのか、私の経験をお話ししながら皆さんに伝えたいと思います。私の目的はただ一つ、あなたにも“幸せ“になってもらう事。 パーソナル、グループトレーニングやヨガのご質問は、This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it. 604-889-4729 まで、または Instagram : befitfirmfab 、 facebook : Ryoko Donald

 

 

 

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