2018年8月2日 第31号
信じていたパートナーに浮気をされることほど辛いことはないと思います。相手に怒って『なぜ?』を繰り返し、それが終わると、許すか許さないか、そして今度は別れるか別れないか。どちらに答えを出したとしても、あなたにとってはとても苦しい選択だと思います。だからこそ、なかなか答えが出せない。もしあなたがこんな究極な選択を迫られているのだとしたら…そんなあなたに今回のコラムを届けたいと思います。
結婚がうまくいくかどうかなんて死ぬまで分からない?!
もう随分前になりますが、 私の日本に住んでいる友人の結婚式の後に『幸せになってね』と声をかけたら、 『結婚して幸せになれるかどうかなんて死ぬ時までわからない』とすごく冷静に言われたことが、とても印象に残っています。結婚したら色々なことがあるのは当たり前、幸せかどうかというのも本人の感じ方次第ということはあります。 彼女は一生かけて幸せな結婚だったかを見極めるという覚悟をしたようです。また、パートナーの収入だけでも生活はできるけれど、自分の世界は自分で守り続けたいことも強く決心し、結婚してもこどもができても仕事は辞めない、趣味も続ける、お友達とのディナーや勉強会などにも積極的に参加する、そして、自分が苦しくなるまで家族のために自分を犠牲にしない。彼女のライフスタイルがいい悪いは別にして、特に現代を生きる女性は、「彼に守ってほしい、幸せにしてほしい」もいいですが、自分の幸せは自分で守るということを今よりちょっぴり意識してみるのも大切かもしれませんね。
別れるかどうか答えが出せないときにしたい3つの質問
自分の中で答えがなかなか出せないとき、以下の質問を問い変えてみて、自分がどう感じるのかを参考してみてください。まず、『結婚生活を長く50〜60年だと捉えて、何かあることは当たり前ということを前提にすると、相手の浮気はあなたにとってどれくらいの比重になると思いますか?』、『あなたにも反省する点はあったでしょうか?もしその反省する点が改善されたとしたら、二人の関係はどう改善されると想像できますか?』、『あなたは相手が浮気したことで、あなたは被害者だと感じましたか? もしそう感じているのだとしたら、相手のことを除いたとしても、あなたは普段から公平に扱われているかを強く意識して生活してはいませんか? その犠牲者的な考え方が夫婦の会話にどのように影響していたと想像できますか?』
毎日小さな選択をする練習をすると、大きな答えが出せるようになる
白黒つければスッキリして前に進めるような気がしますが、答えが出せないときは、 無理やり出す必要はありません。何となく心の中で分かっていたとしても、その答えを出すことはとてもストレスなものです。こういったときは、答えを出すタイミングでないのかもしれませんし、答えを出す心の準備が整っていないからかもしれません。相手を愛していればいるほど、混乱するでしょうし、答えを出すことは、あなたにとって究極の決断になると思います。また、相手に対してもう愛情が残っていなかったとしても、自分に自信が持てるまで答えは出せないものです。たとえ一緒にいることを決めたとしても、許せない場合は、時間が経てば経つほど、許せないというあなた自身の問題へと変わっていってしまいます。そこで、自分が納得する答えが出せるまで、フォーカスを少し変えてみてください。それは、 毎日小さなことから選択する練習。 例えば、『今日は何の夕食が食べたい? お魚とお肉。どっちがハッピーな気持ちになる?』どちらがハッピーになるのか分からないときは、『どっちを食べないほうが後悔するかな?』など、小さいことで自分の気持ちを聞いて選択して、どんな気持ちになるのかを実験する。こういった小さな選択を意識していくと、自分の感覚に自信がついてくるので、いずれ大きな答えも自信を持ってできるようになってくると思います。そのときに、あなたの出した答えを信じてくださいね。
Sunny Chung MBA, MCP, RCC, CCC, CPF
カナダ公認サイコセラピスト&カナダBC州公認臨床心理カウンセラー。BC州認定アドラーペアレンティング・エデュケーター。クシ・アカデミー認定マクロビオティック・インストラクター。スピリチュアルカウンセラー。アメリカで心理学学士号&経営学修士、カナダで心理学カウンセリング修士取得。10年間アメリカ・カナダの企業でコミュニケーション、人間関係、パフォーマンスなどをコーチング。心理カウンセリングはアドラー心理学、CBT、脳科学、およびアートセラピーをもとに、世界でここしかないホリスティックなカウンセリングを提供している。また、いろいろなテーマで各種セミナーを随時開催。カウンセリング&ワークショップの詳細はウェブサイトから。
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