2017年9月7日 第36号

 夏休みも終わり、ここカナダでは新学期がはじまる9月。夏休み中お休みだった習い事やお弁当作りもはじまり、子供、そしてお母さん、お父さんにとっても忙しい新学期がはじまると共に、規則正しい生活と気持ちを新たにできる季節です。カナダでは夏が終わると雨の多い秋が訪れます。食事もあっさりしたサラダ類から、体を芯から温めてくれる煮込み料理やスープが食べたくなる季節です。

 春先にたまたま行ったカフェでいただいたケールとレンティルのスープ。レンティルは今まで料理したことがなかったのですが、料理に簡単に取り入れられる食材です。レンティルは日本語でレンズ豆で、ビタミンB群がたくさん含まれています。レンズ豆が他の豆と大きく違うところは水戻しがいらないことで、とても便利です。スーパーフードと呼ばれるケールを加えて、ココナッツミルクを使うとアジア風に、味もまろやかになります。パンとサラダを合わせて、忙しい平日の夕食に、そしてサーモスの保温ジャーにいれて子供たちが喜ぶ、温かいお弁当に。

 

ケールとレンティルのスープ

 

材料 6人分
・玉ねぎ…… 中1/2 個(みじん切り)
・にんにく…… 2片(みじん切り)
・しょうがのすりおろしたもの…… 大さじ1杯
・じゃがいも…… 中3個(一口大に切ったもの)
・人参…… 一本(角切りか乱切り)
・ケール…… 1/2 束(ざく切り)
・レッドレンティル(レンズ豆)…… 1/2 カップ(125ml)
・ココナッツミルク…… 1 缶(400ml)
・野菜ストックもしくはチキンストック…… 3 カップ(750ml)
・オリーブ油… 大さじ1 杯
・カレー粉…… 大さじ2杯
・塩コショウ…… 適量

 

 

作り方
① オリーブ油をひいた鍋に玉ねぎ、にんにく、しょうがを加え、中火で香りがたつまで炒める。
② ①にカレー粉を加え、3分ほどじっくり炒める。
③ 人参、ジャガイモを加え、さらに炒め、塩コショウをする。
④ ③に野菜かチキンストックとココナッツミルクを加え10 分ほど中火で煮込む。
⑤ 塩、コショウ、カレー粉で味を調える。
⑥ ジャガイモと人参が、ほぼ軟らかくなるまで中火で煮る。
⑦ ケールと軽く洗って水をよく切ったレンティルを⑥に加え、さらに10 分ほど煮る。
⑧ 最後に再度塩コショウで味を調えて、出来上がり。

 

ポイント!
☆じゃがいもをかぼちゃやヤム芋にしてもおいしいです。
☆ 素麺やライスヌードルを加えると無国籍風ヌードルになります。

 


鈴木 公子(すずき きみこ):和歌山県出身。ノースバンクーバーを拠点に旬の野菜、地元の食材を使った和食を発信。
母親から本当の家庭料理を学び、ミシュラン一つ星、京都とり料理瀬戸の女将さんから『おもてなしの心』を学ぶ。
Cook Culture及びWell Fed Studioの和食インストラクター。UBC Farmにて和食のワークショップ開催予定。edible Vancouver wine and country にて記事掲載。
www.kimikoskitchen.wordpress.com

 

 

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