2018年5月17日 第20号
#(ハッシュタグ)の多くはよくわからないものが多いが、それぞれツイッターやインスタグラムなどのSNSで毎週の曜日にアップされる写真とともに頻繁に使われる共通ハッシュタグには以下がある。
#MCM (man crush monday)
「マンクラッシュ」とは容姿のいい男性に遭遇して恋心がときめくことを指す。よって、自分がいま気に入っているタレントだとか、歌手、モデル、または自分の彼氏の写真をアップするのが定番。
#transformationtuesday
昔と今の変化を見せる写真だとか、ダイエットする前とダイエット後の比較写真などに使われる。
#WCW (woman crush wednesday)
「ウーマンクラッシュ」はMCMの逆だが、女の子が使うこともよくある。
#TBT (throwback thursday)
「スローバック」は日本語で言うなら「振り返る」という意味があり、木曜日にはよく自分が子供の頃の写真だったり、良き日を振り返るような写真を載せてこのハッシュタグを使う。よくNBAのようなスポーツチームがチームの過去のユニフォームをゲームで使っているのも「スローバック・ジャージー」と呼ばれる。
#FBF (flashback friday)
「フラッシュバック」は記憶の一部や、脳裏に焼き付いているシーンが突然頭に浮かび上がることを指す。映画などでも回想シーンなどをフラッシュバックと呼ぶ。SNS内でのフラッシュバックはほぼ木曜日のスローバックと用いられ方は同じだが、そんな前でなくても数日前の写真などをアップしたときに使うこともできる。(インスタグラムで使われる#latergramと同類)
その他SNSで多用される用語
Foodie (フーディー)
レストランのメニューや食べ物(フード)の写真ばかり載せる人や、食べるのに興味がある人一般
Spamming(スパミング)
旅行中や、コンサート中に短時間の間にひっきりなしに写真をポスト(投稿)する行為。スパミングはそもそも頼んでもいないのに来る迷惑メールやテキストメッセージに由来するが、一人がアップする写真でいっぱいになってしまって、それを見る人がうんざりしてしまうというSNSならではの現状から来ている。
Feed(フィード)
一般にコンテンツを提供することを指すが、インスタグラムフィードと言えばその日にアップした(提供、またはシェアした)写真、ビデオ、ということになる。
ハッシュタグも時々スペースが使えないので、ハッシュタグ自体読まれないことも多く、誰かが検索しやすいようにという初期の用いられ方の発想からはまた違う、ある意味ポップカルチャー現象ともなった。まあ使い方はいろいろ自由。クリエイティビティをもっと広げる一形式として使えるということか。
(文・イラスト 亀谷長政)