2018年4月19日 第16号
話を交わしているときに大切なのが相槌を打つことであったり、適切な返答をすることであるが、場合によってはその返答を短くすることができる。
例えば、何らかの説明がなされている場合で、それを理解していることを伝えたいがために「わかります」的な答えをしたい場合は、“Got it”(ガレッ(ト))が適している感覚で、今日はその他多用されている短い返答「ショート・アンサー」を紹介したい。
I am : 例えば、「歯磨きしているの?」みたいに「〜しているの?」と確認的に聞かれる場合に「してますよ」という意味合いで、“I am”と言える。これは“I am”の後にくる進行形の動詞を暗示するものとなる。また、「もう寝るの?」とか聞かれた場合、「うん、もう寝るよ」という答えも、“Yeah. I am”で済んでしまう。
I did : 前回の例で、何かをしているのか聞かれた場合に、もうそれを自分がすでにしてしまった場合に使われるのが、当然ながら進行形ではなく、過去形となる“I did”である。また「なぜ〜をしなかったの?」とか自分がしたことを問われたときにも、「したよ!」とむきになって言う感じのセリフも“I did!”になる。 Why didn’t you tell me that you were going out tonight?「なんで今晩出かけるって言ってくれなかったの?」 I did! You probably didn’t hear me.「言ったよ! 聞こえなかったんだろう多分」
Done :「宿題したの?」とか聞かれた場合“Done”と言って、「したよ」と軽く流すこともできれば、何かをお願いされたときに、それを引き受ける意味でそれがすでになされたと同じ感覚で“Done!”と答えることもできる。
It is/It’s not : これは相槌にもなるし、回答にもなる。いろんな場面で使われるので、その例の多くをここで挙げるのは難しいが、例文だけ紹介しておこう。
1)Is this hot sauce?「これってホット・ソース?」It is. 「そうだよ」
2)I thought that the meeting was about the sales forecast.「このミーティングは売り上げ予測に関してじゃなかったんですか」It is. 「そうだよ(その通りだよ)」
That’s it : これもいろんな場面で使われる。「それだけ」、「その通り」という意味と「終了」的な意味合いも兼ねる。
1)This is all the information we have about our project. 「これが僕たちのプロジェクトに関しての情報全部だ」That’s it?「それだけか?」That’s it.「それだけだ」 (この場合“Is that all?”、“That’s all”でもよい)
2)So is this the correct answer? 「じゃあこれが正しい答えですか?」Yes. That’s it!「そう、その通りだよ!」
3)This is the third time that he skipped the class. 「奴がクラスさぼったのはこれで3度目だね」That’s it. He will fail the class for sure. 「これまでだ。あいつはこれで落第決定だな」
このように短いながらでも十分会話が通じる受け答えをすることができるショート・アンサー、ほかにも多くあるので、耳にしたときは書き留めておいて機会があるごとに使う練習をしてみよう。
(文・イラスト 亀谷長政)