北米サッカーについて

‐キャップスの印象は?

小林選手 「日本から来た目からみると、組織としては機能してなくて、個が強いんですよね。チームのサッカーとか、方向性がまだ何にも見えない感じです。でもそれが逆に面白くて。単純に組織だけでは守れない部分もあるし、監督も僕ら選手に対して結構個人を求めますよね」

‐MLSサッカーの印象は?

小林選手 「未熟ですよ、サッカーは。ノルウェーとかギリシャって、日本人からするとサッカーのイメージがあまりないと思うんですけど、ヨーロッパではそれなりに有名な選手がいたりするし、サッカーの歴史も長いですよね。だから、単純に選手も、指導者も、ファンもサッカーを知っているというか、それと比べると、メジャーリーグはまだまだこれからですね。でも個人個人を見ていると可能性を感じます」

‐11カ国という多国籍チームでの難しさは?

小林選手 「(それぞれ)特徴があるっていうのは面白いですけどね。それがチームになっていく過程が。最初はイライラしましたけど。結構みんなめちゃくちゃですよ(笑)。サッカー以外ではすっごいいい人ばっかりですけど」

ディビッドソン選手 「僕は今年2年目で、去年よりは(国籍数は)減ってますけど、僕以外で監督が大変かなって思うんですよ。みんないろいろな考えのもとやって来てるので、それを監督が一つの方向に、これで行くんだっていう強い信念がないと難しいのかなって、いうのは思いますね」

小林選手 「みんな仲はいいですよ」

 

再びチームメートとして

‐キャップスの中でお互いをどう見ていますか?

小林選手 「簡単に言ったら、マーカスのチームですよ。マーカスのとこに、ちゃんと監督が正しい要求をして、みんなも理解して、あそこのポジションがほんとに核だと自分のサッカー観では。個人的な意見ですけど、自分がやりたいサッカーで一番重要なポジションなんで、ちゃんと見てほしいですよね。チーム的にもそういうポジションだし、自分はその1個前にいるから、俺もマーカス次第というか。俺の人生背負ってますよ、マーカスは(笑)」

ディビッドソン選手 「(笑)。それは大げさです。僕の中では、大悟さんがボールに触れば触るほど、チャンスができるのかなっと。なんで、個人的には(小林選手が)チームの核です」

 

‐試合中、お互いの存在は心強いですか?

ディビッドソン選手「俺は心強いです」

小林選手 「それは全然そうですよ」

ディビッドソン選手 「僕から大悟さんに(パスを)出す感じじゃないですか。なので、僕はすごくやりやすい。ボールを受けた時にこういう風に動いてほしい、っていう動きを絶対してくれるんで、それは楽ですよ」

小林選手 「ボール持った時の一瞬の世界があって。その時に感じるよね。あっ、この人いたらやりやすいなって」

 

バンクーバーの印象

‐キャップスファンについては?

小林選手 「サポーターは相当温かいですよね。怒ることってあるのかな?」

ディビッドソン選手 「いや、去年もなかったですね。ブーイングも聞いたことないし。(去年の)最後のホームは調子悪かったんですけど。負けた試合でも、普通だったらブーイングとか、雰囲気なんかちょっと違うなっとかあるじゃないですか。でも、去年も負けたのに『あっ、温かい』みたいな感じでしたね」

 

‐町の印象は?

小林選手 「人は温かいしなぁ。海外にいる感じしないんですよね。来たばっかりの時は、2年ぶりに海外に出たし、寒いし、違う遠い場所に来たなって感じがしたんですけど、今は全然、不自由ないです」

ディビッドソン選手 「(町の印象は去年来た時と)変わらないですね。住みやすいです」

 

バンクーバーで目指したいサッカー

小林選手 「個人的な目標というよりも、整理できたらいいですよね、サッカーを。30になったし、思うようにチームがいかないのも受け入れて、どうしたら良くなっていくかとか、将来指導者になるかもしれないし、サッカーを整理できるというか、きちんと伝えられるようにしたいですね。個人的にどうっていうのはもうないですね。楽しみつつ、サッカーを勉強しつつ、って感じです。これからのリーグに自分が来て、また違う角度で勉強できるというか、それは楽しいですね」

ディビッドソン選手 「2年目なので、試合に出てチームの勝利に貢献するという以外に、今年はちょっと個人的には出場していない選手や若い選手に、ちょっとアドバイスとか、気づいたことを言ったりとか、そういうことをやっていきたいなっと。そういう試合以外のところで何かできればいいのかなっと思います」

 

‐読者に一言

小林選手 「僕らもいいプレーを見せられるように頑張りますので、スタジアムに来てもらって、とにかく見てもらいたいですね。サッカーの魅力は言葉じゃ伝わらないので」

ディビッドソン選手 「同じですね。小林大悟のプレーを見てもらいたいです(笑)」

 

小林選手は、ギリシャとノルウェーのリーグにも所属した経験を持つ。ディビッドソン選手はキャロライナ・レイルホークスでプレーしている。お互いJリーグを離れたが、再び今季バンクーバーで一緒にプレーできることが、とても楽しそうだ。
1983年生まれの両選手。ディビッドソン選手が6月、小林選手が2月生まれのため、どことなく心地よく先輩後輩の雰囲気を醸し出してはいるが、お互いの存在を頼もしく思っていることは間違いない。
ここまで1ゴール1アシストの小林選手、14試合に出場しているディビッドソン選手、2人のこれからのますますの活躍に期待したい。

 

(取材 三島直美)

(Photo by Sam Maruyama)

 

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