メイクや小道具で本格的にコスプレ

17日午前10時。バンクーバーコンベンションセンター入り口付近には、アニメやビデオゲームのキャラクターの格好をしたコスプレ(コスチューム・プレイヤー)が続々登場した。ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじやドラえもんなどお馴染みのキャラクターもいるが、圧倒的に多いのはビデオゲームのキャラクター。
ハロウィン以上のシリアスぶりにクルーズシップを降りた観光客も、バンクーバーに浸透するアニメ文化に驚嘆の声を上げた。
オンラインでゲットしたという既製のコスチュームも多いが、中には手作りもあり。メイクや小道具も大掛かりで、同行のカメラマンがレンズを向けると即座にポーズを取るところなど、まさにキャラクターになりきっている様子だった。

販売ブースやゲームサイン会も

これまでにSFUやUBCのアニメクラブ主催のイベントもあったが、幅広い世代にアニメ文化を広げ、楽しんでもらいたいという主催者のもとに開かれた『アニメ・レボリューション』。主催者の話によると動員数は数千人以上。3日間の入場パス75ドルはちょっと高めでも、そこはマニア。仕事を休んで参加する20代後半も多かった。
会場ではフィギュアやマンガ本、コスチュームの販売、パフォーマンスやコンテスト、ゲームプレイほかコスプレで写真を撮り合ったり。
スタジオ・ジブリ作品や『セーラームーン』の展示ほか、マンガ『ヘルシング』の主人公アーカード役の声優、中田譲治さんのサイン会もあった。

見せ場いっぱいオープニングセレモニー

オープニングセレモニーには在バンクーバー日本国総領事伊藤秀樹氏と磯野哲也領事が出席。伊藤総領事はコスプレでいっぱいの会場を見回して「別世界に来たようです。アメージング!」と英語でフレンドリーに挨拶。「日本のアニメがこうして海外に広がり、アニメやマンガから日本語を学ぶ人も多く、日本とカナダの文化交流になっていることを大変光栄に思っています」とスピーチすると、会場からは大きな拍手と声援が沸いた。  コスプレ女王ジェシカや『セーラームーン』の声優シュガーが出席する中、サリー&アリーがステージで『侵略の勧め』を流暢な日本語で歌って踊り、メインステージを盛り上げた。

(取材 ルイーズ阿久沢、撮影 Corey Mah)

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