アリゾナ州の位置と気候
アリゾナ州はアメリカの南西部に位置し、南は、メキシコとの国境沿いになっている。1月が1年のうちでも一番気温が低いそうだが、日中の最高気温はだいたい摂氏20度。一方、夜は摂氏10度近くまで下がるので、薄手の衣類と共にジャケットなどの上着が必要である。平均すると、1年で300日以上が晴天だそうだ。ちなみに、夏は最高気温の平均が摂氏約40度。
フェニックス市内や近郊の様子
フェニックス市内や近郊は一区画が広く、観光スポットやショッピングモールなどがあちこちに散らばっている感じだ。レンタカーを利用するなど、車での移動をお勧めしたい。
街路樹や個人の庭園には、パームツリー、サボテン、グレープフルーツ、オレンジなどの植物が多く見られる。特に、サボテンはいろいろな種類があり、地面から10センチほどの物から、10メートルくらいの物までさまざまだ。郊外には、綿花畑も広がっている。
フェニックスまでの移動情報
バンクーバー空港から、USエアウェイズやウェストジェットなどによる直行便がある。格安航空券の値段をITA Softwareウェブサイト(http://matrix.itasoftware.com/ 値段の確認のみ可。購入は不可)で確認したところ、2012年1月の時点で往復直行便料金は、税込み450ドル前後だった。
入国情報
日本人は観光目的ならば90日間ビザ免除で滞在が可能だが、事前にESTAの登録が必要である。ESTAは、取り消されない限り認証から2年間、あるいはパスポートの有効期限が切れるまでのいずれか先に到来する日まで有効だ。(ESTAのウェブサイト https://esta.cbp.dhs.gov/esta/より。日本語サイトあり。2012年1月現在)ESTAの登録、料金や条件など最新の情報については、公式ウェブサイトなどから必ず事前に確認してほしい。
フェニックスでの滞在先
旅行代理店を通して宿泊先を予約する方法の他、自分で個人旅行向けのウェブサイト(ブッキングドットコム http://www.booking.com/index.ja.htmlなど。日本語サイトあり)から予約する方法もある。価格は、1日1室60ドル〜400ドルと、幅がある。
フェニックス市内や近郊での楽しみ方
ハイキング、ウォーキング
フェニックスでは、本格的なハイキングスポットから、散歩コースまで、かなり充実している。その風景はBC州とは異なり、砂漠、サボテン、乾燥した山肌など。まるで、西部劇映画の一場面にいるかのよう。フェニックス市内のサウス・マウンテン・パークは、ハイキングコースとしてお勧めの場所の一つだ。ハイキングコースを、マウンテンバイクが通り過ぎる光景も珍しくない。
ゴルフ
ゴルフ場も多いフェニックス。砂漠の山肌を眺めながら、青空の下、緑色の美しい芝の上でゴルフをプレーすれば、贅沢な気分が味わえそうだ。フェニックス郊外では、1ラウンド(18ホール)の料金は約40ドルであった。
スポーツ観戦
フェニックスは、スポーツ観戦にも事欠かない。例えば、バスケットボール。カナダBC州出身のスティーブ・ナッシュが所属するフェニックス・サンズの本拠地がある。
あるいは、アイスホッケーのファンならば、フェニックス・コヨーテの試合がジョビングドットコム・アリーナで楽しめる。ちなみに、バンクーバーに比べるとチケットは安く入手できるようだ。1月上旬に2階席で観戦した際の代金は、30ドルほどだった。
春から夏にかけては、メジャーリーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスの試合も楽しめるだろう。また、フェニックス近郊には、メジャーリーグの多くのチームが春季キャンプの為に訪れるそうだ。
植物園・博物館・科学館など
デザート・ボタニカル・ガーデンは名前のとおり、砂漠植物園である。地元や砂漠気候の植物について詳しく知りたい人にはお勧めだ。庭園内はかなり広く、ウォーキングを楽しめる。入場料は、大人18ドル、学生10ドル、シニア15ドル。
ネーティブ・アメリカンの歴史や文化を知りたい人には、ハード・ミュージアムがお勧めである。展示物は、装飾品から衣類、各部族の説明、歴史など、豊富である。ガイドによる無料ツアーは、約45分間で、詳細な話も聞ける。入場料は、大人15ドル、学生7.50ドル、シニア13.50ドル。
アリゾナ・チャレンジャー・スペース・センターは、子供のための宇宙科学館といった感じだ。フェニックス郊外のピオリア市にある。過去に参加した飛行士の写真や、飛行士たちの使用したワッペンなども展示してある。また、ガイドによる約1時間の無料ツアーも企画されている。このツアーは、詳しく知りたい人にお勧めのようだ。入場料は、大人8ドル。子供(18歳以下)5ドル。シニア7ドル。
ショッピング
モールが郊外のあちらこちらにある。今回、3〜4カ所のモールへ行ったが、とにかく店が多く、食料品や衣料品などが安い。ワインやテキーラなどのアルコール類も、同じ銘柄であってもカナダ国内よりかなり安い値段で販売されている例を多く目にした。
また、フェニックス近郊スコッツデール市内にあるオールドタウン・スコッツデールの辺りには、メキシコ雑貨店や、宝飾店などが並んでいる。宝飾店では、アリゾナの名産品トルコ石がひときわ目を引く。
アリゾナ州内の観光地
アリゾナ州には、フェニックス以外にも訪れたい場所がたくさんある。例えば、アリゾナ州北西部にあるグランドキャニオン。フェニックスからは乗用車で7時間ほどだ。
この他、フェニックスとグランドキャニオンの間にあるセドナ市も、パワースポットとして人気が高い。
アリゾナ州外にも行ってみたい!という人は、車で約5時間、カリフォルニアのサンディエゴに泊まってみるのもいいかも。
(取材 熊坂香)