2018年1月1日 第1号
新年を迎え、抱負は「痩せたい」や「健康的な食事をはじめたい」というあなたにピッタリな、毎日の食事に簡単に一品加えることのできるレシピをご紹介!
外食続きの年末年始から、おうちで油や塩加減をちゃんとコントロールしながら簡単に作れるヘルシーな家食のススメ。スコーミッシュにある日本食レストラン『オリゼ Oryzae』でシェフをしている藤岡浩一さんのオリジナル、体に良いヘルシーレシピを紹介してもらった。
シェフの藤岡浩一さん
☆甘酒☆
日本でも人気の『温活』。食生活や運動などによって日常の基礎体温を上昇させて健康促進を目的とした生活をいうが、まずは体がポカポカ温まる、寒い冬には欠かせない飲み物の定番、甘酒。
<材料>
酒かす … 200 g
水 … 800 cc
砂糖 … 70 g(お好みでアガベシロップや黒糖、てんさい糖)
塩 … 1つまみ
おろし生姜 … お好みで
<作り方>
材料をすべて入れ、ひと煮立ちさせる。
人間の体温が1度下がるだけで、免疫力が30パーセント低下し、逆に1度上げることで免疫力が5〜6倍もアップするといわれている。特に生姜は体を温める万能薬。常備できる粉末のジンジャーパウダーを代用してもよい。
☆豆腐のかす漬け☆
豆腐を使っているとはわからないクリーミーな舌触りで、お酒の肴、アペタイザーにも活躍しそうな一品。
<材料>
豆腐 … 1丁
余った甘酒と同量のみそを合わせたもの(みそ1に対して酒かす甘酒1の割合)… 100g
<作り方>
豆腐をしっかり一晩水切りして、みそと酒かす甘酒を合わせたものとジップロック等に入れ冷蔵庫で3日程漬ける。
みそをキッチンペーパーなどでふき取り、一口大に切り分ける。ここからさらに燻製にするとプロの味に。
豆腐のかす漬けをスライスしてアペタイザーに
豆腐のかす漬けを保冷用バッグに入れて漬け込む
☆ビーツピクルス☆
巷では「食べる血液」と言われている、栄養満点のビーツ。美容やデトックスにも効果が高い食材だ。ピクルスにしておけば、毎日少しずつつまむことができる。
<ピクルス液>
酢 … 150 cc
砂糖 … 100 g
塩 … 小さじ1
ローリエ … 1枚
黒こしょう(ホール)… 10粒
ピクルス液の材料をひと煮立ちさせる。
<作り方>
ビーツを皮のまま軽く洗い、ぬれたままアルミホイルでしっかり包む。
400 Fに予熱したオーブンで5時間ベイクする。(皮がこげてもOK)
オーブンから取り出し粗熱が取れたら、手で皮をむき、へたを切り落とす。
一口大に切ってピクルス液につけて、一晩寝かせる。
ビーツを軽く洗って皮ごと濡れたままアルミホイルに包む
ベイクしてできあがったビーツ
できあがったピクルスを保存容器に入れて冷蔵庫へ
☆タイチリドレッシング☆ (お店の人気ドレッシング)
お店で人気の癖になるというドレッシングを初公開!
サラダは野菜だけ先に切って作り置きも可能。忙しい一週間が始まる前にまとめて野菜を切り置きしたり、夕食に多めに作って、残りをメイソンジャーにレイヤーのように詰めてランチに持っていくと便利!
簡単でおいしい手作りドレッシングを添えて、おうちカフェ風に。ビーツピクルスを最後にサラダの上にのせれば彩りも栄養もさらにアップ。
<材料>
①
玉ねぎ … 100 g
人参 … 40 g
にんにく … 1かけ
生姜 … 1かけ
①を小さく切る。
②
しょうゆ … 100 cc
酢 … 100 cc
サラダ油 … 100 cc
砂糖 … 40 g
塩 … ひとつまみ
タイチリペッパー … 1/2本
ミント … 2〜3枚
シラントロ … お好みで
<作り方>
①と②をブレンダー等でかくはんする。
スプリングミックス(サラダ野菜)やレタス、薄く切ったラディッシュや玉ねぎ、細切りにしたりシュレッドにした人参やビーツなどお好みの野菜を盛りつけてサラダを作り、ドレッシングをかけていただく。
色とりどりの野菜を盛りつけドレッシングをかけてサラダの できあがり
ランチにおしゃれなメイソンジャーにレイヤーで詰めたサラダ
★藤岡浩一さんプロフィール★
辻調理師専門学校 日本料理科卒業
大阪の寿司店にて修行後渡加
バンクーバーの人気居酒屋、Shuraku、Zest、Hapa Izakayaにて、海外における日本食を勉強後トロントへ。 Hapa Izakaya トロント店の開店時よりヘッドシェフとして活躍。トロント時代、リッツカールトン・トロント主催の寿司コンペにて優勝。リッツカールトン・トロントのHapa at the Rizs Barを任される。 その後、ざっ串(Zakkushi)トロント店でエグゼクティブ・シェフを経て、スコーミッシュにてOryzae Japanese Cuisineをオープン。
★お店情報★
オリゼ Oryzae Japanese Cuisine
2016年、スコーミッシュで初めてのIZAKAYAスタイルのレストランとしてオープン。リーズナブルで地元の人に大人気。夏はロッククライミングやハイキングで賑わう観光客のほか、冬はスキーやスノーボードの帰りに食事を楽しんでバンクーバーに戻る人たちも。子ども連れ、少人数から大きなグループまで対応しており、企業などのパーティーや新年会も予約可能だ。
電話:604-567-2999
ウェブ:http://oryzaefourseasons.com/
シェフの藤岡浩一さん
(記事 八重和子/写真提供 藤岡浩一さん)