2017年8月3日 第31号

今年は9月2日(土)、9月3日(日)

古来から日本各地の地域共同体で行われてきた祭り。多くの海外日系コミュニティで行っている祭りを、日系文化センター・博物館でもレイバー・デイの週末に開催。今年で5回目を迎える、「日系祭り」はカナダ人にも好評で、約1万1000人が集まる一大イベントだ。今年のパートナー国はギリシャで、ギリシャの料理や踊りを楽しむこともできる。日系祭り実行委員長のルイーズ阿久沢さんとボランティア・コーディネーターの小沢正人さんに話を聞いた。

 

 

屋台、神輿、盆踊りなど盛りだくさんの内容

 日系祭りは盛大に行われるイベントで、日系文化センター・博物館のほぼ全館を使用。「ガーデンでは屋台、神輿、盆踊り、ビアガーデン、太鼓、館内では玩具や和風の洋服などの物品や食品の販売、ステージで様々なパフォーマンス、武道場では茶道や武道のデモンストレーション、2階の奥では彩月会のご協力で浴衣の着付けと、盛りだくさんの内容になっています」と阿久沢さん。

 「浴衣は男性用、女性用、サイズも豊富に揃っているので、ぜひ、多くの方に利用いただいて、祭り気分を満喫してほしいですね。僕も以前に着せてもらいました」と小沢さんは勧める。古本もいつもの部屋に加えて、別の部屋も用意するので、ゆっくり選ぶことができるという。

 入場料は屋外は無料、館内は3ドル(家族4人で10ドル)。スタンプを押してもらって何度でも入ることができる。  

 

子ども向けゲームも多数

 家族で楽しめるイベントとして、ロビーではスーパーボールすくい、射的、ヨーヨー釣り、ミニゴルフをはじめ、様々なゲームが用意されている。さらに2階の松ルームでは折り紙や缶バッジ作り、フェースペインティング、光るタトゥーなど。そのほか、人気のハローキティ&フレンズの砂絵のワークショップも行う。6歳以上で費用は5ドル、所要時間は20〜30分。できあがった砂絵は額縁に入れて持ち帰ることができる。フェースペインティング、光るタトゥーはプロがやってくれるのでゴージャス(有料)。「館内をバルーンアーティストが回っています。こちらは無料です」(阿久沢さん)

 祭りマネーは1ドル単位で欲しいだけ購入。ただし、残った祭りマネーは返還できないので注意したい。  

 

豪華賞品が当たるラッフルチケット

 ラッフルチケットは一枚2ドル〜。グランドプライズ・スポンサーのスカイランド・トラベルからは2500ドルの旅行券、その他、ホテル券など豪華賞品が当たる。前売りなどはなく、祭り当日に会場でのみ販売。当選者発表は3日(日)午後6時半から。航空券とは違い、旅行券は自分で行き先などを決めることができるのがうれしい。

 

バンクーバー新報提供『祭りスター・タレントサーチ』

 バンクーバー新報提供『祭りスター・タレントサーチ』はタレントショーで日系祭りのメインイベントの一つだ。5月21日、6月25日、7月16日と3回にわたり行われたオーディションを経て選出された16組が、9月2日(土曜日)の準決勝に進出。3日(日曜日)には8組による決勝を行い、優勝、準優勝、日系祭り特別賞、キッズ賞を決める。これまでの優勝者は、カナダのヨーヨー全国大会で優勝したことのある、HARRISON LEEさんや、ヒップホップのA.C.Bonifacioなど。A.C.Bonifacioは、その後、エレンショーに出演していて、祭りスター・タレントサーチはプロタレントへの登竜門的な役割も果たしている。

 

今年の見どころ

 大阪の花柳與桂(はなやぎよか)舞踊アカデミーから15名が参加。2日(土)にステージで踊りを披露するほか、3時からの盆踊りをリードしてくれる。

 

What's new?

 「これまでは屋台は午後7時まで、館内のパフォーマンスは午後8時半〜9時までと、終了時間が違っていました。7時以降もパフォーマンスを観たいという方は、屋台が閉まるまでに食べ物を買っていただいていました。今年は同じ時間で終了なので、そのような心配はしていただかなくてすみます」と阿久沢さんは説明した。

 「日系祭りは盛りだくさんの内容です。早めに来て、たとえば、まず浴衣の着付けを利用して、浴衣でゲームや盆踊りを楽しむなど、あるものをできるだけご利用いただければと思います」(ルイーズ阿久沢さん)

 

ボランティア大募集

 日系祭りで大きな役割を果たしているのがボランティアだ。「ボランティアの皆さんの力がないと、日系祭りは成り立ちません。日系祭りを運営できるのは、ボランティアの皆さんのおかげです。キッズコーナーやブックセールをはじめ、様々な仕事があるので、友だちと一緒に祭りを楽しみながら参加してください」と小沢さんは訴える。400名弱必要だという。

 

日系文化センター・博物館 
6688 Southoaks Crescent, Burnaby
Tel: 604-777-7000

駐車場:1日券 $10
当日券:数量限定。1日券は、当日先着順で販売 前売り券:数量限定。ウェブサイト (www.nikkeimatsuri.ca) で購入。前売り券で購入した場合は、当日出入りが自由。朝から車を止めて祭りを楽しんだ後、一旦自宅に帰り、夕方に再度バンクーバー新報提供『祭りスター・タレントサーチ』を観るために、再び駐車場を利用するということも可能だ。(当日券では不可)

交通公共機関:
スカイトレインのメトロタウン駅かエドモンズ駅から106のバスでキングスウェイとスパーリングの角で下車。あるいは、エドモンズ駅からは祭りの期間中、無料シャトルバス(Whistler Connection/ウィスラー・コネクション)が午前11時〜午後7時までの間、30分毎に往復している。徒歩だと15分。

(取材 西川 桂子 / 写真提供 日系文化センター)

 

人気の特設ビアガーデンが今年も戻ってくる(Photo by Manto Artworks)

 

毎年約1万1000人が参加。やぐらのまわりでお神輿(Photo by Manto Artworks)

 

日舞グループ彩月会に浴衣を着せてもらったTVレポーターのソニアさん(左から6人目)

 

人気のカキ氷 (Photo by Geoff Chen)

 

武道場にて茶道デモンストレーション(Photo by Manto Artworks)

 

日系祭りマーケットプレース (Photo by Shafi Prem)

 

耳に心地よい和楽器の魅力も楽しめる(Photo by Manto Artworks)

 

日系センター補助グループによる手作りあんぱん

 

ハローキティ砂絵 (Photo by Geoff Chen)

 

日系祭り実行委員長ルイーズ阿久沢さん(左)とボランティアコーディネーターの小沢正人さん

 

日系祭りのメインイベントの一つ、バンクーバー新報提供、祭りスター・タレントサーチ(Photo by Manto Artworks)

 

昨年の優勝者・Drum Boysに賞金を手渡す津田佐江子社主(右)(写真 バンクーバー新報 / Photo by Miyuki Nakamura)

 

日本からのゲストは日本舞踊 花柳與桂(よか)舞踊アカデミー

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。