2017年4月20日 第16号

バンクーバーではさまざまな国の料理が楽しめる。それは新しい楽しい経験だが、やはり日本の味も恋しくなるもの。日本の洋食や甘さ控えめのスイーツを食べたいと思った時に訪れたいお店をご紹介!

 

おいしいパンとスイーツ
Baker & Table Cafe

 多数の店が立ち並ぶフレーザー通りに今年2月にオープンした同店。オーナーでパティシエのシーバートセン日登美(ひとみ)さんが、にこやかに迎えてくれる。こちらでは、人工甘味料や香料を使わず、素材の味を生かして丁寧に作られたスイーツやサンドイッチなどが楽しめる。コーヒーやサンドイッチに使われる肉やハムはオーガニックのものを使用している。人気商品は日本風のパン。メロンパン(3.50ドル)は、あっという間に売り切れてしまうとか。確実に手に入れたいなら午前中に行く方が良さそうだ。5個以上なら予約も可能。また、バターの香り高いしっとりした味わいのホテル食パン(1斤6ドル)にもファンが多い。あんこを巻き込んだナゴヤロール(3ドル)などのパンもあって、どれも試したくなるおいしさ。ケーキ類(3.50ドル〜)では、イチゴショートケーキや抹茶ティラミスが人気とのことだ。ビーガン向けのマッシュルームカレーかサンドイッチに、デザートと飲み物がついたお得なセット(15.50ドル)もある。今後は「グルテンフリーのマフィンやパン類の種類を増やすなど、アイディアはいろいろ出てきてますね」と話す日登美さん。こちらで提供しているものは、どれも丁寧に手作りされているのがよく分かる、安心できるおいしさが魅力。訪れるたびに新しい発見がありそうで、すでに常連さんがたくさんいるというのもうなずける。

住所 6414 Fraser St., Vancouver
電話 604-558-3233
ウェブ www.bakerandtablecafe.com
営業時間 毎日午前7時〜午後10時

 

すっきりとした清潔感のある店内 

 

誕生日祝いのケーキなどホールケーキの注文も随時受け付けている 

 

あんこ入り、カレー入り、キャラメルアップル、レモンとポピーシードなど、どれもおいしいロール(写真手前) 

 

パティシエとしての長い経験を持つシーバートセン日登美さん 

 

 

食事もデザートも楽しめる
Mikan Cafe

 バンクーバーのマリンドライブ近くに2010年から店を構える「Cafe de l'Orangerie」の2号店であるMikan Cafe。2015年に別の名前で違ったスタイルのお店をオープンしたが、「Cafe de l'Orangerie」と同じメニューを熱望する声を受けて、今年1月から名前も現在のものにして再出発した。ただし、Mikan Cafeのメニュー数は1号店に比べて控えめ。人気のメニューは、まさごスパゲッティ(10ドル)や、カレードリア(9ドル)など。後者はクリームソースで和えたご飯にカレーソースをかけ、チーズとナスをのせて焼いたもので、カレーとクリームソースのバランスが絶妙な、ほっこりするおいしさだ。デザートはショーケースに並べてあるものを見て選べるのもうれしい。いちごの入ったクリームたっぷりのロールケーキ(5.25ドル)や、さつまいもの、ほのかな甘みがアクセントのさつまいもチーズケーキ(6ドル)など、どれにしようか迷ってしまいそうだ。バンクーバーとニューウェストミンスターの地元ビールも、10オンスという気軽なサイズから揃えており、お勧めメニューのひとつであるプーティーンと一緒に楽しみたい。「お客さんからのご意見やご要望は参考になるので、どんどん言っていただけるとうれしいです。みなさんが気軽に立ち寄って楽しんでいただけるように頑張っていきます」とオーナーの高橋大和さん。ランチ、ティータイム、夜食と、さまざまに楽しめるカフェだ。

住所 670 E. Broadway, Vancouver
電話 778-379-1255
ウェブ www.mikancafe.cafedelorangerie.ca
営業時間 水〜月 午後12時〜9時半、 火曜日と祝日はお休み

 

スタイリッシュな店内。夏場は窓を開けてより開放的な雰囲気に 

 

いちごのロールケーキやさつまいものチーズケーキなどどれもおいしそう! 

 

イチ押しメニューの一つ、ナスが入ったカレードリア。とろりと溶けるチーズとナスがたまらない 

 

オーナーの高橋大和さん(右端)とスタッフのみなさん。フレンドリーで温かく迎えてくれる 

 

 

懐かしく優しい甘さのスイーツ
Chicco Cafe

 いつもにぎやかなバンクーバー・ダウンタウンのロブソン通りで長年営業しているChicco Cafeは、ドアを開けて入るとお菓子の甘い香りが迎えてくれる。こちらがオープンしたのは2000年の秋、まだバンクーバーにはあまりなかった日本風のスイーツを提供。遅くまで開いているので、近くのレストランなどで食事をしたあとデザートを求めて立ち寄る人も多いとか。店の奥で常時焼かれてショーケースに並べられるのは、いちごのショートケーキ(5.30ドル)やスフレチーズケーキ(4.75ドル)、抹茶ティラミス(6.50ドル)など、見た目にも美しくおいしそうなケーキの数々。人気商品の一つであるパフェ(8.50ドル)は抹茶、黒ゴマ、ベリー類など8種類。テイクアウトできる容器に入っているので、これからの季節には付近を散策しながら楽しむのもよさそう。マカロンとアイスクリーム両方を楽しめるマカロンアイス(5.50ドル)も人気だ。クッキーなどの焼き菓子はかわいらしくラッピングされており、頼めば箱にも入れてくれるので、ちょっとしたお土産やギフトにもぴったり。「これからもお客様に喜んでいただけるように、おいしいスイーツをお届けしたいと思ってます。ホールケーキのオーダーも受け付けてますので、ぜひご相談ください」とマネージャーのみきさん。上品な甘さで、日本人にとってはなじみ深いスイーツをいただく至福のひと時を!

住所 1504 Robson St., Vancouver
電話 604-633-1286
ウェブ www.chiccocafe.com
営業時間  月〜木 午後12時〜10時、金・土 午後12時〜11時、日 午後12時〜9時

 

日本のケーキ屋さんにきたような気分。懐かしい! 

 

チョコレートベリー(5.50ドル)と抹茶ティラミス。見た目のかわいらしさにも気分が上がる 

 

いろいろなベリーがたくさん入ったベリーベリーパフェ 

 

笑顔がステキなマネージャーのみきさん 

(取材 大島 多紀子)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。