2017年4月27日 第17号
バンクーバーに拠点を置くコースタル・シティ・バレエが、ロマンティックバレエの代表作のひとつとされる「ジゼル」を上演する。 昨年の同バレエ団による「白鳥の湖」と同様、アイリーン・シュナイダー氏が振り付けを担当、バンクーバー(5月19日)とサレー(6月9日)で上演される。この「ジゼル」に出演する7人の日本人ダンサーに話を聞いた。
Giselle poster
読者プレゼント
コースタル・シティ・バレエ公演 「ジゼル」ペアチケットが当たる!!
詳しくはパート1、5ページをご覧ください。
公演情報
The Vancouver Playhouse
600 Hamilton Street, Vancouver
5月19日 午後8時開演
チケット料金 29.95〜59.95ドル
チケットの購入 https://www.vtixonline.com
または604‐241‐7292
Vancouver Playhouse 604–665–3050
Surrey Arts Centre
13750 88 Ave., Surrey
6月9日 午後8時開演
チケット料金 35〜42ドル
チケットの購入 ボックスオフィス 604–501–5566
https://tickets.surrey.ca/TheatreManager/1/online?performance=3982
質問事項
1.コースタル・シティ・バレエに所属して何年?このバレエ団で踊る魅力は?
2.バレエを続けていく原動力は?
3.「ジゼル」でのパートは?見どころは?
4.オフタイムはどんなふうに過ごしていますか? (趣味や最近ハマっていることなど)
5.今後の夢や目標は?
鈴木 夢生(すずきゆう)さん
鈴木夢生さん
1.今年で2年目です。
2.何でしょう…?自分でもわかりません(笑)
3.ジゼルを踊らせていただきます。個人的には2幕が好きです。
4.休みの日はドラマなどをみたり、天気がいい日は散歩やショッピングしています。
5.来シーズンからは、コンテンポラリーのカンパニーに入団させていただくことになったので、新たな気持ちで頑張ります。
千葉県船橋市出身
オーロラバレエ田喜野井教室に通う。Arts Umbrella Dance Company(2014〜2015)
井上 桜(いのうえさくら)さん
井上桜さん
1.所属4年目です。
2.踊ることがやはり好きだからやっているのですが、ここまで続けてきたという意地や、昔の自分に負けたくない、もっとうまくなりたいという闘争心や、舞台後の達成感のお陰で続いているところもあります。そして、応援してくれる人がいるという幸福感も原動力です。食べた分を踊って動けば消費できるからうれしい、というのも少しありますが、それはメインの原動力ではないということにしておきます。
3.2幕のコールドバレエに参加させていただきます。1幕は村でのお話で、2幕は舞台が夜の森の中に移ります。全体的に暗く、丈の長いロマンチックチュチュという衣装を着た私たち幽霊のような妖精が登場し、主人公のふたりの場面も含め暗く悲しい場面が多いかもしれません。私たち妖精の役柄も、男性に捨てられ未練を残し死んでいった女性たちの霊で…特に女性には共感していただける場面もあるかと(笑)。怖くて少し薄気味悪いけど美しい、という雰囲気を楽しんでいただければと思っています。
4.最近は晴れの日が多く暖かくなってきたので散歩をよくします。バレエで一日中室内に缶詰めなので、外に出た時のバンクーバーのこの自然と開けた環境は最高です。
5.今後はカナダだけでなく、ヨーロッパなどでも踊ってみたいと思っています。そしてクラシックバレエだけでなく、コンテンポラリーなどもこなせるように踊りの幅を広げたいです。
福岡県出身
杉原和子バレエアート、ゴーバレエアカデミーに所属。 好きな演目:不思議の国のアリス
奥野 景子(おくのけいこ)さん
奥野景子さん
1.今年で3年目になります。いろいろな作品・役を踊れること、たくさんの先生がいるので学べることが多いことだと思います。
2.とにかく「バレエを踊ること」が好きということかなと思います。
3.1幕ではペザントパドシス、2幕ではウィリーのソリスト、そしてコールドバレエも踊らせていただいています。ジゼルならではの美しいロマンティックバレエをお見せできればと思います。
4.部屋でくつろぐことも好きですが、外でおいしいものを食べたり飲んだりしながら、ゆっくりすることも好きです。
5.どんな役でもこなせる表現力のあるダンサーになりたいです。指導も好きなので、たくさんの子供たちに、今までの自分の経験を生かした指導ができればなと思います。
兵庫県出身
泉バレエ団バレエ教室に通う。Columbia Classical Ballet(アメリカ・2013〜2014) 好きな演目:どれも好きですが、特にくるみ割り人形、眠れる森の美女、ドン・キホーテ
臼井 里杏(うすいりいあ)さん
臼井里杏さん
1.所属して2年目です。舞台で踊れる機会が多く、舞台経験を増やすことができるのと、カンパニーの人たちがみな良い人なのが魅力です。
2.家族や友達など応援してくれてる方たちに、踊ることで少しでも恩返ししたいのと、私自身、踊ることが好きで楽しいのが原動力なのかなと思います。
3.1幕ではペザントでパドドゥとバリエーションを踊り、2幕ではコールドを踊ります。 ジゼルは他の演目より演技の場面が多いところが見どころだと思います
4.バレエ以外の時間では読書や絵を描いたり、料理や掃除をしたりして過ごしています。
5.眠りの森の美女の全幕にいつか出てみたいです。今後、舞台上で少しでも存在感があり、目を引くダンサーになりたいです。身体のメンテナンスなどの勉強もして、バレエに役立てていけたらなと思っています。
神奈川県出身
東京バレエ団付属東京バレエ学校、東京高等バレエ学校、Royal Ballet School of Antwerp 好きな演目:眠れる森の美女
昨年コースタル・シティ・バレエに入った3人のダンサーたち
質問事項
1.バレエを始めたのは何歳から?
2.コースタル・シティ・バレエに入ったきっかけは?
3.バレエダンサーとして体調管理、食事など気をつけていることは?
4.オフタイムはどんなふうに過ごしていますか? (趣味や最近ハマっていることなど)
5.「ジゼル」でのパートは?見どころは?
6.今後の夢や目標は?
松井 咲結(まついさゆ)さん
松井咲結さん
1.バレエは6歳から始めました。きっかけは友達がバレエを踊っているのを見て私もやりたいと思い始めました。
2.オーディションに来たときに公演を1度見ていいなと思ったのがきっかけです。
3.舞台前は特に体調管理には気をつけて、食事はできるだけ自炊するようにしてます。
4.オフタイムは散歩に出かけたりしています。今ハマっていることは映画を観ることです。
5.ジゼルのパートは村娘です。見どころは1幕と2幕どちらもです。
6.目標は、お客さんに勇気や感動を与えられるようなダンサーになることです。
埼玉県三郷市出身
金田こうのバレエアカデミー、ドイツのミュンヘンにあるBallet Academy Benedict Manigelに所属。 好きな演目:ロミオ&ジュリエットのジュリエット役
菊池 亮佑(きくちりょうすけ)さん
菊池亮佑さん (写真提供 菊池亮佑さん)
1.10歳。きっかけは男性のダンサーのテクニックを見て、自分も踊ってみたいと思ったからです。
2.ノーコメントでお願いします。
3.体調管理、食事などで気をつけていることは特にありません。
4.オフタイムでは、友達と過ごしたりスポーツ観戦などをして過ごしています。
5.自分が踊るのはペザントです。ジゼルの見どころは、物語が急展開を迎える1幕の最後のシーンです。
6.新しい世代の子たちに、さまざまな形でバレエの楽しさを伝えていければと思います。
北海道千歳市出身
所属していたバレエ学校:Pacific DanceArts、Miami City Ballet School 所属していたバレエカンパニー:Compañia de danza clasica y neoclasica de jalisco Ballet de Monterrey 好きな演目:George BalanchineのAllegro Brilliante、Clarke TipettのViolin Concerto
奥山 紗紀(おくやまさき)さん
奥山紗紀さん
1.11歳からバレエを始めました。もともと日本舞踊、ジャズダンス、ヒップホップを両立しており、将来はジャズダンサーになるという夢を持っておりました。ジャズをもっと極めるためにバレエを習い始めました。
2. 5年ほど前からバンクーバーの他のバレエ学校に4年間在学していました。 卒業後、バレエのインストラクターの勉強と経験をしましたが、両親や友達から踊れるうちに踊れるよう勧められ仲の良い友人がコースタル・シティ・バレエにいたのでその縁で来ることにしました。
3.私は太りやすいのと同時に痩せやすい体質で、高校時代は痩せることに大変苦労しました。その反面、私は食べることがとても大好きです。高校時代はとにかくもやしと豆腐とササミを食べていたのを覚えています。今は無理なダイエットはせず食べたい物を食べ、その分動くようにしています。歩くのが大好きなので、たくさん歩きます。エスカレーターではなく階段を使ったり。
4.オフの日は、あまり家にいることはなくヨガに行ったり、ウォーキングしたりしています。もちろん友達とご飯に行ったり飲みに行ったりも。ショッピングも大好きです。
5.コールドバレエを踊ります。今や世界ではコンテンポラリーが盛んで、あまりクラシックバレエを見たり踊ったりする機会が少なくなってる中、「ジゼル」は古典的なバレエでストーリー性があるので、バレエをあまり知らない方も内容を理解でき楽しめると思います。
6.バレエは、短い人生ですから、踊れる今を大切に頑張っていきたいです。インストラクターの勉強ももっとしていきたいと思っています。
北海道札幌市出身/Goh Ballet Academyに所属。好きな演目:Swan Lake(白鳥の湖)、 La Bayadere(ラ・バヤデール)
(取材 大島多紀子 / 写真提供 Coastal City Ballet)