昨年はオリンピック開催とチャイニーズ・ニューイヤーが重なり、ちょっと押し流された感じだったが、今年のバレンタインは月曜日。それなら、週末にカップケーキを焼いたりカードを用意して、素敵なバレンタインを演出したい。 

やっぱり主流は赤いバラ

カードが決め手!

盆・暮れのギフト、おみやげやらお返しなど、やたらモノを贈り合う日本人にとって、カードだけというのは何だかそっ気なく、チープな感じがするかもしれない。でも欧米社会でカードの存在というのは大きい。誕生日や記念日に、プレゼントなしでもカードをあげるだけで、驚くほど喜んでもらえることが多い。
 市販のカードもいいけれど、ぐっとポイントがあがるのが手作りカード。カード型の用紙にシールや飾りを貼るだけで、立派な“作品”が完成。こんなカードなら、もらってすぐリサイクル行き、なんてことにはならないはず。1ドルショップや人気のクラフト・ショップ『Michaels』で材料を調達して、今年はぜひ手作りカードに挑戦しよう。

「どのシールにしようかな?」 ママと一緒に材料選び

     『Michaels』ならカード作りの材料も豊富

 

職場の雰囲気を
 盛り上げよう

日本のように義理チョコをあげる習慣がないといえども、ちょっとしたアクションでまわりがハッピーになるのなら、ぜひ実行したいもの。例えば職場で祝うバレンタイン。

*  朝ちょっと早く出勤して、みんなのマウスパッドに
      ちっちゃなハーシーのキスチョコを置いておく。
*  毎朝コーヒーを買いに行く友(コーヒー・バディー)に、
    「今日はおごるね (It's on me)」と、さりげなく支払いする。
*   「おはよう」に加え、「ハッピー・バレンタイン!」と笑顔で挨拶して、
      憂うつな月曜日に明るい空気を吹き込もう。
*  みんなに声をかけ、クッキーやカップケーキを持参し合う。
      ホームメードでなくても充分喜ばれる。やっぱり食べ物の力は大きい?

市販のスイーツでも充分喜ばれる


キッズだって
 バレンタイン

プレスクールや小学校低学年の間では、“Be my Valentine”とか“You are Awesome!"などと書かれた手のひらサイズのカードがこの日の主役。直接手渡したり、投票箱のようなものに入れて、先生経由で配られたりする。クラス・パーティーを開いてクッキーやチョコを食べるから、子どもたちのテンションは上がりっぱなし!
 お菓子やハート型の小物を入れたグディー・バッグを配る子どももいる。中にはきれいにカラープリントした宛名のタグがかかっていたり、美しくリボンが結んであったり。(お母さん、よくここまで、とため息が出る)。中身の買出しと袋詰めの大量生産は、時間と手間のかかる作業。忙しいワーキング・ママは、早めに準備に取りかかりたいものだ。
 乳児をデイケア・センターに入れたばかりの新米ママが忘れてならないのは、いつもオムツを替えてもらうケア・ギバー。感謝の気持ちを込めてチョコレートを贈ろう。

手のひらサイズのカードやハートのグッズ

誕生日が2月14日。パーティーのテーマはもちろん赤!

 

ふたりでも、みんなとでも

相手がいなくたって、パーティーを企画して楽しむのがカナダ流。グループでパブやナイトクラブへくり出すなど、誘い合いが大切。
 やっぱりふたりでロマンティック・ディナーを、という人は、普段行かないようなレストランに足を伸ばすのもひとつのアイデアだろう。結婚式&レセプションで人気のマンション風レストラン『Brockhouse Restaurant』(バンクーバー・ウエストサイド)や『Hart house Restaurant』(バーナビー)では、この日のためにセット・メニューを用意(要予約)。
バーナビー・レイクに面したハートハウス・レストランディナー・クルーズもこの日のテーマはバレンタイン。
 外出しないファミリーでも、普段の暮らしにひと工夫。家の中を飾り付けたり、サプライズのデザートなどで、ちょっとした演出を。
(取材 ルイーズ阿久沢) 

 

赤いグラジオラスにハートのクッション(作成: Josie Mah)。家の中にもちょっとした演出を
 Bear

 

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 Brock House Restaurant

3875 Point Grey Road, Vancouver
電話 604.224.3317
www.brockhouserestaurant.com
ジャンボ・エビ。ハートが浮かぶロブスター・ビスク。ほうれん草のサラダ。
ロースト・ラム、サーモン、フィレ・ミニョン、エビ&帆立貝から選択。
チョコレート・フォンデュー。フルーツ。ピーチ・クランブル。コーヒー・紅茶。ベジタリアン・メニューあり。

ふたりで$130(税・チップ別)

 

Hart House Restaurant

6664 Dear Lake Avenue, Burnaby
電話 (604) 298-4278
www.harthouserestaurant.com

牡蠣、スモーク・ポーク、スープ、アスパラのアーモンド和えから選択。
まぐろのステーキ、野鳥のロースト、リブ・アイ・ステーキ、ニョッキから選択。レモン・タルトかハート・ケーキ。コーヒー・紅茶。

ひとり$77(税・チップ別)

 

バンクーバー・クルーズ
バレンタイン・ディナー・クルーズ

プラザ・オブ・ネーションズ6:00PM乗船。
クルーズ7:00-9:30pm
フォールス・クリークやウエスト・バンの夜景、ダンスほか。

電話 (604) 681-2915
www.vancouvercruises.com

ビーフかサーモン。数種のサラダ。温野菜。ロールパン。
チョコレート・フォンデユー。各種デザート。コーヒー・紅茶。キャッシュ・バー。

大人$59.95より。子ども$54.95より(税・チップ別)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。