今年こそは手作りに挑戦!

私たち日本人にとって何より望郷の思いに駆られるのがお正月。そして恋しくなるのはおせち料理。日系のスーパーやレストランなどでおせち料理が注文でき、バンクーバーでは便利にお正月気分が味わえるようになった。それでもできること なら家庭で作ってみたいと思っている人は多いはず。日系だけでなくアジア系のスーパーマーケットも多いバンクーバーなら、基本のおせち料理の材料は、ほぼ揃えることができる。 それでも自分で作るのは大変そう…と二の足を踏みがちだが、工夫次第で負担は軽くできる。一度に全てを作るのは大変なので、栗きんとんは早めに作って冷凍しておいたり、紅白なますや海老の旨煮なども早めに作っておけば冷蔵庫で3〜5日は保存ができるので便利。 今年こそは手作りおせちで日本のお正月気分に浸ってみよう。

 

 

 

おせち料理はお正月のメイン(Photo by Miki Hayakaze)

 

 

煮しめ

肉と野菜で栄養バランスバツグン。ご飯のおかずとしても食べたい一品

 

材料

鶏もも肉   200g

たけのこ水煮 200g

レンコン   中1本

こんにゃく  1枚

にんじん   1本

ごぼう    1/2 本

さといも   6個

干ししいたけ 6個

絹さや    5枚

サラダ油  大さじ1

酒    大さじ1

だし汁  適量

砂糖  大さじ2

みりん 大さじ3

醤油  大さじ6

作り方

しいたけは水で戻し、軸を取り、輪切りにする。さといもは皮をむいて一口大に切り、下ゆでしておく。鶏肉、たけのこは一口大に、ごぼうは5ミリの厚さの斜め切りにする。にんじんは花形に、レンコンは穴に合わせて飾り切り、こんにゃくは5ミリの厚さに切ってから、縦に切り込みを入れ、片方を穴からくぐらせて手綱こんにゃくにする。

鍋にサラダ油を熱し、鶏肉を炒める。焼き色がついたら、皿にとっておく。 レンコン、ごぼう、しいたけ、こんにゃくを加え炒め、さといも、にんじんも加えて、野菜がかぶるくらいのだし汁を注ぐ。

②の鍋が煮立ったら、鶏肉を加え、砂糖、みりんを加える。

アクをとり、落しぶたをして弱〜中火で煮込み、醤油を加えて混ぜて、味をしみこませる。 ⑤汁気が少なくなるまで煮たら、器に盛り付けて、軽くゆでた絹さやを半分に切って、飾りつければ完成。

(調理時間 40 分)

 

 

栗きんとん

おせち料理の主役。栗きんとんは多めに作って冷凍しておくと便利

 

材料

栗     10 〜12 粒

さつまいも  400g

砂糖    大さじ5

みりん   大さじ5

はちみつ  大さじ2

塩     少々

作り方

栗は皮付きのまま鍋に入れ、かぶるくらいの水と塩ひとつまみを加えて火にかけ、40分ほど茹でてから、皮をむいて半分に切る。

さつまいもの皮をむき、5ミリの厚さにスライスして鍋に移し、かぶるくらいの水を入れ て茹でる。

さつまいもが柔らかくなったら、水気を切って、もとの鍋に戻して砂糖を加えて、マッシャーを使ってよく潰す。

③のさつまいもがきれいに潰せたら、みりん、はちみつ、塩を加えて弱火にかけ、練り合わせながら煮つめる。

火を止め、④に茹でた栗の半量を混ぜ合わせ、冷めたら残りの栗を上に盛り付けて完成。

(調理時間30 分、栗の茹で時間は含まない)

 

 

関東風お雑煮

鶏肉があっさり味のすまし汁に旨みを加えてくれます

 

材料

だし汁  600ml

醤油  大さじ3

塩   小さじ1/2

酒    大さじ1

鶏もも肉  200g

にんじん  1/2 本

大根   3センチほど

ほうれん草 1/2 束

さといも  5個

餅     4個

作り方

鶏肉は一口大に、にんじん、大根、さといもはそれぞれ5ミリの厚さのいちょう切りにし、さといもは下茹でしておく。ほうれん草は食べやすい大きさに切っておく。

鍋にだし汁を沸かして、鶏肉、にんじん、大根を加える。

鶏肉から出たアクを十分に取り、さといも、ほうれん草を入れて、酒、塩、醤油で味を調え、お椀に入れた焼いた餅にかけてできあがり。

(調理時間 25 分)

 

 

鶏の松風焼き

ごまの食感が鶏ひき肉の淡白さにアクセントを加えてくれます

 

材料

鶏ひき肉    500g

卵      2個

小麦粉    大さじ3

生姜のすりおろし 小さじ1/2

塩      小さじ1/4

味噌  大さじ2

砂糖  大さじ1

酒   大さじ1

白ごま  適量

作り方

ボウルに白ごま以外の材料を入れ、よく手で混ぜ合わせる。オーブンを400°F に熱しておく。

①がよく混ざり合って滑らかになったら、耐熱容器にオーブンシートを敷いて、流し入れる。

②のタネが均一になるように、ヘラで表面を滑らかにならし、白ごまをたっぷりと振りかける。

オーブンに入れて、25 〜30 分、ごまにこんがりと焼き色がついたらオーブンから出して、食べやすい大きさに切って盛り付ける。

(調理時間 40 分)

 

 

紅白なます

おせち料理の名脇役といってもこれが一番の大好物な人も多いはず

 

材料

大根   200g にんじん  20g 塩    小さじ1/4@酢   大さじ2 @砂糖  大さじ1 @塩   少々

作り方

@の材料を混ぜ合わせておく。

大根とにんじんは千切りにして、ボウルに入れて、塩を入れて軽く揉んでから、水分を絞って、5分ほど置いておく。

①に②を混ぜ合わせればできあがり。

(調理時間 15 分)

 

 

スモークサーモンの大根巻き

おせちが豪華になる1品です

 

材料

大根      8センチ

スモークサーモン 3枚

塩       少々

作り方

大根の皮をむき、かつらむきにして、長さ12 センチほどを3枚作っておく。

①の大根の両面に塩を少々振り、15 分放置しておく。

大根がしんなりしたら、サランラップの上に縦に置き、スモークサーモンを1枚のせて、手前からくるくると巻く。巻き終わりを下にして、冷蔵庫で2〜3時間寝かせる。

③をサランラップからはずし、半分に切って盛り付ければできあがり。

(調理時間15 分、放置・寝かせる時間は含まない)

 

 

伊達巻き

まきすできつく巻いたまま完全に冷ますのが形良く仕上げるコツ

 

材料

卵      5個

はんぺん   1枚

みりん    大さじ3

しょうゆ    小さじ1

はちみつ   小さじ1

(24 ×14 の耐熱容器1枚分)

作り方

オーブンを380°F に温めておく。

ボウルに卵を割りいれ、みりん、しょうゆ、はちみつを加えてよく混ぜ合わせる。

②のボウルにはんぺんをちぎって入れる。

③をなめらかになるまでミキサーにかけ、ザルで濾す。

オーブン用シートを敷いた耐熱容器に③を流し入れ、25 〜30 分、表面にうっすらと焼き色がつくまで焼く。

⑤を耐熱容器から出してオーブンシートを剥がしたら、耐熱容器の上面を上、下面を下にして、まきすの上に置く。巻く前に、卵の表面に包丁を3カ所ほど入れ、まきすと平行に浅い切り目をいれておく(こうすると巻きやすくなる)。

寿司の要領でくるりと巻いたら、まきすの上から動かないように輪ゴムを巻いておく。

卵が完全に冷めたらまきすをはずし、1センチの厚さに切り分ける。

(調理時間35 分、冷ます時間は含まない)

 

 

海老の旨煮

有頭えびを使えばさらに豪華な雰囲気に

 

材料

海老   10 尾

だし汁  250ml

酒   大さじ1

みりん 大さじ2

醤油   大さじ2

作り方

海老を水洗いしておく。鍋にだし汁を沸かし、酒、みりん、醤油の順に加えて、沸騰したら海老を加えて中火で5〜7分、海老の色が変わるまで火を通す。

鍋を火からはずし、粗熱がとれたら煮汁ごと別の容器に移し、冷蔵庫で2〜3時間冷やし、味をなじませる。味がなじんだら、殻をむいて盛り付ける。

(調理時間15 分、冷やし時間は含まない)

 

(文 ブロック悦子)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。