今年もパウエル祭へ行こう!
バンクーバーの夏の恒例イベント、パウエル祭(Powell Street Festival)は8月1日から3日まで行われる。日系コミュニティーの発展と交流を祝うこの祭りは今年で38回目。オッペンハイマー公園(400 Powell Street)などを中心に行われる神輿、太鼓など見どころの多いパウエル祭について広報担当のオーエン・キャメロンさんに話を聞いた。
多くの人でにぎわうメイン会場
迫力満点の「楽一」による神輿
■今年のテーマは『ルーツ』
今年のパウエル祭には、国内、国外からたくさんのアーティストが参加する。メインイベントは「GRMLN & Late Spring」と「Emi Honda & Jordan McKenzie」の2つのコンサート。他にも、シアトルのロックバンド「グランド・ホールウェイ」のトモ・ナカヤマ、女性太鼓グループの「Jodaiko」、 混声合唱団の「さくらシンガーズ」、ソプラノ歌手のStephanie Nakagawa、 ジャズシンガーのCarol Oya、サイケデリックバンドの「Spring」、 ヒップ・ホップ・バイオリンの「Kytami」、 4ピース・ストリングバンドの「Shout! White Dragon」などが出演する。また、日本舞踊、コンテンポラリーダンスのエリカ・ミツハシなど、日系をルーツとしたアーティスト達が勢揃いする。
さらに、2013年に製作されたドキュメンタリー映画「HAFU(ハーフ)」、アニメのコスプレショー、「Assaulted Fish」のコメディー、演劇「The Re-Enactors—WWI Veteran Zennosuke Inouye」などシアターファンが喜ぶイベントも多数ある。
祭りにはやっぱり和太鼓
Shout! White Dragonのメンバー達
アニメのコスプレショー、Anime Evolution
シアトルから参加するTomo Nakagawaさん
■大人も子どもも楽しめる
パウエル祭といえば空手、少林寺拳法などのマーシャルアートのデモンストレーション、弓道、相撲大会を思い浮かべるファンも多いだろう。ほかにも、恒例のスイカ割り体験、気合いコンテスト、折り紙など、子どもが楽しめる企画も満載。また、盆栽、生け花、日系人の歴史をたずねるウォーキングツアー、綱引きなど、大人にも楽しい内容が盛りだくさんだ。
寿司、サーモン定食、焼きそば、お好み焼きなどお馴染みの屋台に加えて、今年はラーメンと日本式ホットドッグも出店する。そのほかにも、さまざまな種類の出店が予定されており、日本の夏祭りの風情を大いに演出してくれそうだ。 2つのメインコンサート以外は入場無料。プログラム・ディレクターのクリステン・ランバートソンさんに今年のおススメを伺うと、とにかくいろいろな催しがあるので一つにしぼれないが、誰でも必ず気に入るものがある多彩な内容となっている、と答えてくれた。家族や友人たちと誘い合わせて、ぜひこの夏祭りを楽しんでほしい。
毎年大歓声が飛ぶ、迫力満点の相撲大会
Japan Bonsai Garden Artによる盆栽の展示
サーモン定食
大阪ボール
パウエル祭はバンクーバーの中で最も古くから引き継がれているコミュニティー・アート・フェスティバル。詳しいプログラムは、 www.powellstreetfestival.com/festival2014/schedule/を参照。
(取材 ジェナ・パーク 写真提供 パウエル祭協会)