オープニング・セレモニーの鏡割り。左から、ジャパンフェア実行委員長の塚本隆志さん、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏、バンクーバー桜祭りディレクターのリンダ・プールさん、バンクーバー公園局理事のニキ・シャーマさん

 

 

雨の中でのオープニング

初日、あいにくの雨にもかかわらず傘をさした来場者が続々と中央テントにあるチェリーステージの周りに集まった。カラフルなオープニングをかざったのはロリータ・ファッションショー。その後、俳句作品の発表、カリグラフィー(書道)のデモンストレーション、テツ太鼓によるパフォーマンスが続く。オープニング・セレモニーは12時正午から始まった。

 

雨の日でも美しいバンデューセンの桜

 

冒頭の挨拶でバンクーバー桜祭りのディレクター、リンダ・プールさんが「毎回この祭りを美しい桜の木が迎えてくれる。今年も日本から新種が到着し、バンクーバーだけでも4万本の桜の木がある。200名以上のジャパンフェア実行委員のボランティアに感謝する」と述べた。この日お子さんを抱いて参加したバンクーバー公園局理事のニキ・シャーマさんは、「今はあいにくの雨だが徐々に祭りらしくなると思う。ガイド付きの桜ウォークにも是非参加してほしい」と語った。

また、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏は桜を見ながら宴会をする日本の「お花見」について紹介しながら、「春の訪れを告げる桜祭りと美味しい食べ物をエンジョイして下さい」と挨拶で述べた。最後に、ジャパンフェア実行委員長の塚本隆志さんは各関係者に感謝の意を述べ、「今年で5回目のフェアにようこそ。このイベントの目的はゲストの皆さんが喜んで下さる事と日本の豊かな文化を体験してもらう事です。今日は皆で一緒に楽しみましょう!」と締めくくった。

神戸から届いたという大きな酒樽が舞台へ運び込まれ鏡割りが行われた後は、楽一による笛と太鼓の演奏の中で獅子舞が登場。カタカタと鳴る獅子舞の音が会場のお祭りの気分をいっそう盛り上げた。

 

 

日本文化が盛り沢山のイベント

2日目、センターステージでのオープニングはアニメ・レボリューションによるコスプレショー。外見、性格、態度、すべてを変えてヒーローや悪者など自分の好きなキャラになり切るコスプレを披露した。この日も「となりのトトロ」など人気のアニメキャラクターが勢揃いし、写真撮影にも笑顔で応じていた。

 

トトロなど、アニメ・レボリューションの出演者たち

 

ステージでのハイライトは、男性や子ども連れなど大勢の立ち見客でにぎわった少林寺拳法のデモンストレーションだ。技だけでなく精神を育てることを目標とする少林寺拳法では、心の規律が大事だと瞑想から始まる。気合いの入ったストレッチの後、実演。日本独特の華麗な武道に多くの観客が魅入っていた。他にも太鼓や琴、尺八の演奏、日本舞踊、コーラス、俳句や詩吟のデモンストレーション、ソーラン節のパフォーマンスなど、チェリーステージでは両日とも見所がたくさんあった。

 

立ち見客でいっぱいの少林寺拳法デモンストレーション

 

屋内のディスカバリールームでは日系盆栽協会による見事な盆栽のディスプレーとワークショップがあった。BC盆栽協会会長のタク・ヤマウラさんの指導と盆栽のデモンストレーションに多数の来場者が熱心に聞き入っていた。また、裏千家淡交会バンクーバー協会による本格的なお茶会、BC日本酒協会による酒セミナー及びテイスティングのコーナーも当日の予約客でいっぱいだった。

 

BC盆栽協会による盆栽のデモンストレーション

 

屋外、グラスハウスにある「俳句コーナー」では俳句IQテストを受けたり、俳句の先生や、過去の俳句コンテスト優勝者からアドバイスを受けながら、俳句作りにチャレンジする体験者もいた。他にも剣玉、こま、折り紙、紙芝居など懐かしいおもちゃでいっぱいのチルドレンズ・テントや、バンクーバー生け花協会による生け花を展示したテントにもたくさんの人が訪れていた。浴衣の試着コーナーや、漫画アートや書道を体験できるエクスペリエンス・ジャパンテントも常に人気のようだった。

入口に近いグレートホール内では、指圧体験コーナーがあったり、和風小物、アクセサリー、お茶、和菓子、チョコレートなどの販売もあった。ポストカードや写真を販売して東日本大震災を支援する「ケイコアイフォトクラブ」や、各日系企業の参加もあった。今年初めて参加したという「切り絵アート」は、黒で後ろが白くなっている一枚の紙を使うそうだ。紙の白い方に鉛筆でデザインを書いて専用のナイフを使って切っていく。引っ張りながら切る時に、他の部分を切らないようにするのがコツで、難しそうだが見るだけでも楽しい。屋外のテントでもアニメやCDブースが見られた。

 

一枚の紙でできている
「切り絵アート」の作品


お祭り気分にさせてくれる
懐かしいお面

 

フード・コーナーは大人気。威勢のよい呼び込みの声もお祭り気分を盛り上げる。たこ焼き、焼き鳥、お好み焼き、ラーメン、ホットドックなど、日本のお祭り屋台フードを提供する13屋台が出店。特に、2日目は天候に恵まれ、昼過ぎには大勢の人が押し寄せたことから、どの屋台も長蛇の列ができていた。広場に設置されたテーブルは合席でも座れない混みようだった。また、散歩道にあったヨーヨー釣り、お面も祭りならではの雰囲気を盛り上げていた。

 

(上)人気のフード・コーナーには長蛇の列が
(右下)フード・コーナー前で食事を楽しむ
(左下)開場と同時にいっぱいになったフード・コーナー

 

人ごみの中、忙しくゴミを拾いながら歩いているボランティアの姿があった。大盛況のお祭りの影には、絶えず動き回る200人以上のボランティアの姿があった。バンクーバー桜祭りのイベントは今後も桜の絵画教室、サイクリングツアー、ピクニックなどまだまだ楽しめそうだ。詳しくはwww.japanfairvancouver.comまで。

(取材 ジェナ・パーク)

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