伝統と斬新のコラボレーション
オープニングでリボンカットをした岡田総領事は外務省発行の生け花カレンダーを手に、在外公館に置かれた生け花がきっかけで和やかな会話になることも多く、生け花が外交にも非常に役立っていると挨拶した。
1965年に結成されたVIAには現在、池坊、山月流、草月流、華道すみの4流派が所属。展示作品は各流派の伝統的なデザインのほかに、太い枝を強調したものや、庭にある素材のみを使ったものなどさまざま。青い器に生けた白い花が映えるようにと、黄色いプラスチックのちりとりを添えた作品には「斬新」「アバンギャルドだ」と立ち止まる人も多かった。
日系3世のジョイス・シモクラさんは、毎年デモンストレーションを見るのを楽しみにしているという。VIA会長カズ・タカハシ氏は、こうした一般公開をきっかけに華道を始める人が増えてくれればと話している。
(取材 ルイーズ阿久沢)