今や春の日系一大イベントとして定着したSakura Days ジャパンフェアが、今年も4月6日(土)、7日の2日間バンデューセン植物園で開催される。
このフェアには多くの日系コミュニティが関わっている。バンクーバービジネス懇話会、企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)、バンクーバー木曜会、日加商工会議所、日加協会、日系女性起業家協会(JWBA)の6団体が、昨年までと同様このフェアをサポート。
そして企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)、バンクーバー木曜会、日加商工会議所からと、外部から招いたメンバーとの計15人で構成された「ジャパン・フェア・アソシエーション・オブ・バンクーバー(JFAV)」が、バンクーバー桜祭り(Vancouver Cherry Blossom Festival, VCBF)とともに同フェアを共催、バンデューセン植物園と在バンクーバー日本国総領事館の協力で開催される。
開催まで2週間となったジャパンフェア。今年も実行委員長を務める塚本隆志氏に、今年の見所を聞いた。

より快適にアクセス、前売りチケットの販売

年毎に増加する入場者にともなう混雑緩和のために、今年から前売りチケットの販売を開始。オンライン、または植物園ビジターセンター窓口で割引価格で購入できる。例えば大人料金の場合、通常12ドルのところが10ドル50セントになる。
オンラインの場合は、記事最後にあるジャパンフェアのウェブサイトの「Buy Advance Tickets Online」のボタンから購入できる。ただし販売期限は4月4日いっぱい(もしくは販売数が予定数量に達する)までとなっているので注意。

さらに充実の内容

今年もビジターセンターでは展示/展示販売ベンダーの出展と、茶道と酒のテイスティングが行われる。酒テイスティングでは日本酒のほか、日本のビールも登場するとのこと。
毎年大人気のフードコーナーは、昨年より3団体増えて15団体が参加。園内の4カ所に分かれてブースを構え、様々な日本の味を披露する。
パフォーマンスステージとイベントテント、およびフードコーナーのうち2カ所は、より広く見晴らしのきく高台のほうに移動し、輪を描くように設置される。食べ物を買う列に並びながら、パフォーマンスを見るチャンスもある。
イベントテントとしては、「エクスペリエンス・ジャパン(日本を体験しよう)」テントが新たに加わる。ここでは生け花、盆栽、書道のデモンストレーションと体験クラスが行われるほか、俳句、切り紙や折り紙、日本からのアーティストのデモンストレーションも企画されている。
また昨年同様、メトロバンクーバーの日本食レストランなどがフェアに協力して、期間限定(4月4日~30日)で桜にちなんだメニューや商品を企画する。その詳細が載った「桜メニューレストランマップ」は、植物園ビジターセンターで入手できる。

時代の流れを先取り、環境保護

もうひとつのフェアの方針である「環境保護」。今年は去年より一歩踏み込み、ゴミゼロ(zero waste)を目指す。参加団体の協力を得て、フェアで出されるゴミを全てリサイクル可能なものにする予定。「フェアにいらっしゃる皆さんにも協力いただき、『身の回りに気を配る』日本文化のひとつである環境美化・保護を実現できればと思っています」と塚本氏。
日も次第に長くなってきて、いよいよアウトドアシーズンが到来する。その皮切りとして、ぜひとも楽しみたいイベントだ。

 

(写真提供 Konstantin Egorov、取材 平野直樹)

 

フェアの詳細については、以下のウェブサイトを参照
http://www.japanfairvancouver.com/

バンクーバー桜祭りの詳細については、以下のウェブサイトを参照
http://www.vcbf.ca/

 

読者の皆様へ

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