企友会25周年の節目の年を締めくくる華やかなパーティ
1987年に結成された企友会は、今年25周年を迎えた。企友会会長の松原雅輝氏は挨拶の中で、例年以上に多様なイベントを開催してきた一年を振り返り、特に10月に行われた25周年記念レセプションで企友会の歴史を改めて認識できたことは今後の会の発展のために有意義なことだったと語った。企友会の活動は多岐にわたる。その一つが、バンクーバー地区における日系ビジネス関係者にとって模範となる人を紹介し、今年功績があった人を労い、日系ビジネス全体のより一層の発展を願うことを目的として発表する毎年恒例の企友会日系ビジネスアワードだ。

企友会特別賞にテリー・ジン氏
今年度の企友会特別賞を受賞したのは、テリー・ジン氏。ジン氏は、自身がビザ手続きで苦労した経験から、安心して相談できる移民・ビザ専門事務所を始めようと決意。2000年にABICカナダ移民&ビザ専門事務所を設立し、2004年にはカナダ移民局協会の初代の移民コンサルタントとなった。これまでに多くの人の移民や各種ビザ取得のサポートを行い、日系社会に貢献してきたジン氏。コンサルタントとして、今後のさらなる活躍が期待されている。

日系社会功労賞にルース鈴木氏
日系社会功労賞の今年の受賞者は、ルース鈴木氏だ。声楽家・声楽教師として活躍しながら、40年以上にわたり混声合唱団「さくらシンガーズ」の主宰者・指揮者を務めてきた鈴木氏は、昨年度の日本外務大臣賞表彰も受賞。鈴木氏は「コーラスというのは指揮者一人では成り立たないものです。大勢の方が熱心に通って下さったから、一緒に楽しく歌うことができました」と感謝の気持ちを語った。

企友会日系アワード大賞に武内昭雄氏と武内敬子氏
企友会日系アワード大賞に輝いたのは、来年50周年を迎える「あきレストラン」経営者の武内昭雄氏と夫人の敬子氏だ。1963年にパウエル通りの旧日本人街にオープンしたあきレストランは、二度の移転を経て、今年ペンダー通りで新たなスタートを切った。残念ながら授賞式に出席できなかった昭雄氏に代わり挨拶した敬子氏は、一日も休むことなくおいしい料理を作ることだけを考える昭雄氏の熱心な仕事ぶりをユーモアあふれる語り口で紹介。会場は温かい笑いに包まれた。
授賞式終了後は、在バンクーバー日本国総領事館総領事代理の篠田欣二氏の発声で乾杯。ボーカルの郁子メイさん、ピアノの前田多枝さん、ベースの中峰健さんの「Ikukoトリオ」によるジャズの演奏が会場を盛り上げる中、参加者はクリスマスの華やかな雰囲気とおいしい食事を楽しんだ。最後は企友会副会長の澤田泰代氏が企友会の活動を支えるすべての人に感謝し、パーティは大盛況のうちに終了した。

 

(取材 船山祐衣)

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